お母様の介護を始めた松嶋尚美さん。慣れない介護生活で様々な困難に直面した経験を、等身大の姿で語っています。この記事では、松嶋さんが直面した具体的な問題と、それを乗り越えるために家族がどのように支え合ったのか、詳しくご紹介します。
介護の現実に直面:初めての介助、すべてが手探り
妹さんの入院をきっかけに、お母様との同居介護をスタートさせた松嶋尚美さん。着替えや食事、歩行など、日常生活のあらゆる場面で、何から何までが初めての経験でした。洋服の着脱をどこまで手伝うべきか、食事はどの程度刻む必要があるのか、冷蔵庫から物を取り出すことはできるのかなど、介護の知識がない中で、すべてが手探り状態だったと語っています。
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予想外の壁:階段、そして小さな段差の恐怖
お母様は室内では伝い歩きや歩行器、外出時には車椅子を使用していましたが、エレベーターのない4階建てマンションの3階に住んでいた松嶋さんにとって、階段の上り下りは大きな負担となりました。一歩ずつ足を運ぶお母様を、松嶋さんとご主人が両側から支えながら、3階まで20分かけて上る日々。足が震え出すお母様を励ましながら、踊り場まで到達するまでが大変な苦労だったそうです。
子供たちも、お母様のために椅子や水を用意するなど、家族で協力して介護を支えていたエピソードが印象的です。また、これまで意識していなかった数ミリの段差でさえ、高齢者にとっては転倒の危険があることを痛感した松嶋さん。トイレに行くたびに転倒するお母様を心配し、付き添うようになったといいます。
寝不足と疲労の蓄積、そして家族の支え
トイレの介助は、特に夜間に頻回になることが多く、松嶋さんの負担は増大しました。ひどい時は一晩に4回、多い時で1時間半おき、短い時でも20分後に呼ばれることもあったそうです。家事や育児と並行しながらの介護で、慢性的な寝不足と疲労に悩まされた松嶋さん。そんな状況を見かねたご主人が、朝4時からの介護を引き受けることを提案し、夫婦で協力して乗り越えたそうです。
介護の大変さを身をもって体験した松嶋さんの言葉には、共感する人も多いのではないでしょうか。家族の支えの大切さを改めて感じさせられるエピソードです。
まとめ:介護の現実と家族の絆
松嶋尚美さんの経験は、介護の大変さと同時に、家族の支えの大切さを教えてくれます。予期せぬ出来事から始まった介護生活の中で、松嶋さん一家は協力し合い、困難を乗り越えてきました。この記事を通して、介護に携わる方々、そしてこれから介護について考える方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。