BTS(防弾少年団)のメンバー、ジンさんへのキス事件に関して、韓国警察は50代日本人女性への捜査を中止したと発表しました。2022年6月、ジンさんの除隊後初のファン交流イベントで発生したこの事件は、兵役を終えたジンさんにファンが無理やりキスをしたとして大きな波紋を呼びました。
事件の概要と捜査の経緯
ジンさんが約1年半の兵役を終え、ソウル市内でファンとの交流イベントを開催した際、50代とみられる日本人女性がジンさんにキスをしようとしました。この様子を捉えた動画がインターネット上で拡散され、ジンさんが当惑した表情を見せる姿に多くのファンが衝撃を受けました。その後、ファンからの告発を受け、韓国警察は女性に対し性暴力処罰法違反の疑いで捜査を開始し、出頭要請を行いました。
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聯合ニュースによると、韓国警察の捜査規則では、容疑者が2カ月以上海外に滞在し、調査が不可能な場合、捜査を中止することができるといいます。今回のケースでは、女性が日本に滞在し続け、出頭要請に応じなかったため、捜査中止の判断に至ったとみられます。
その他のセクハラ行為と今後の捜査
警察は今回の事件以外にも、ジンさんに対する複数のセクハラ行為を把握しているとのことですが、いずれも加害者の所在を特定できていない状況です。警察関係者は、女性が出頭すれば捜査を再開する意向を示しているものの、今後の捜査の進展は不透明なままです。
ファンの反応と今後のイベントへの影響
この事件は、アーティストとファンの適切な距離感について改めて議論を呼ぶきっかけとなりました。一部のファンからは、過度な接触行為はアーティストへの敬意を欠くものであり、今後のイベント運営にも影響を与える可能性があると懸念されています。
韓国の芸能評論家、パク・ミンソン氏(仮名)は、「今回の事件は、アーティストの安全とプライバシーを確保するために、イベント主催者側がより厳格な対策を講じる必要性を示唆している」と指摘しています。また、ファン自身も適切な行動を心がけることが重要だと強調しています。
まとめ:アーティストとファンの関係性を見つめ直す契機に
ジンさんへのキス事件は、ファンによる行き過ぎた行為がアーティストに精神的な負担を与えるだけでなく、法的責任を問われる可能性もあることを改めて示しました。この事件を契機に、アーティストとファンのより良い関係性の構築、そしてイベントにおける安全対策の強化が求められています。