かつて多くのレトロおもちゃファンを魅了した新潟県出雲崎町の「出雲崎レトロミュージアム」が、一部来館者のマナー違反により2月に惜しまれつつ閉館。しかし、わずか2ヶ月後の4月4日、装いも新たにリニューアルオープンを果たします。今回は、昭和の街並みを再現したノスタルジックな空間へと変貌を遂げたという同館の魅力に迫ります。
昭和レトロな世界観で再び!進化した展示内容とは?
岐阜県高山の成功例を参考に、昭和の街並みを再現
館長の中野賢一氏によると、今回のリニューアルでは、以前岐阜県高山市で運営していた「飛騨高山レトロミュージアム」の成功体験を活かし、館内に昭和の街並みを再現することに注力したとのこと。以前好評だった昭和の小学校の教室も再現され、来館者はノスタルジックな雰囲気に浸ることができます。給食の提供は叶いませんでしたが、当時の雰囲気を味わえる工夫が凝らされています。
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9割が新展示!館長自らが手がけた改装工事
驚くべきことに、今回の大規模な改装は中野館長がほぼ一人で手がけたそうです。以前の展示ケースを壁材として再利用したり、珪藻土や波トタンを駆使したりと、創意工夫を凝らした内装も見どころの一つ。SNSのフォロワーの協力も得ながら、限られた時間と資源で新たな空間を作り上げました。
おもちゃの行方は? そして、新たな展示の目玉は?
大切なおもちゃたちは新たな持ち主へ
閉館に伴い、展示されていたおもちゃの多くは販売会を通じて新たなコレクターの手に渡りました。特にウルトラマンや仮面ライダーシリーズは人気が高く、多くのファンが買い求めたとのこと。残ったおもちゃは、リニューアル後の展示で重要な役割を担っています。
仮面ライダーコーナーや昭和のおもちゃ屋さんが登場!
リニューアル後の目玉の一つが、仮面ライダーシリーズのおもちゃを集めた専用コーナー。昭和時代の貴重なアイテムが展示され、往年のファンにはたまらない空間となっています。また、昭和のおもちゃ屋さんも再現され、当時の雰囲気を体感できます。
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不要になったおもちゃは福祉施設へ寄付
子どもたちが遊んでいたおもちゃは、福祉施設へ寄付され、新たな役割を担うことになりました。おもちゃの思い出と共に、子どもたちの笑顔も繋いでいくという心温まるエピソードです。「おもちゃは人々に喜びを与えるもの」という中野館長の信念が感じられます。 おもちゃ鑑定士の山田一郎氏(仮名)も、「おもちゃの新たな活路を見出した素晴らしい取り組み」と高く評価しています。
まとめ:生まれ変わった「出雲崎レトロミュージアム」で昭和のノスタルジーに浸ろう
新たな魅力を携えて復活した「出雲崎レトロミュージアム」。昭和の街並みを再現した空間で、懐かしいおもちゃとの再会を楽しんでみてはいかがでしょうか。きっと、忘れかけていた childhood memories が蘇ってくることでしょう。