茨城県笠間市は14日、市立病院で実施した大腸がんと前立腺がんの検査で、61人に誤った検査結果を通知していたと発表した。システムの設定ミスや入力ミスがあったといい、このうち8人には「要精密検査」との結果を誤って「異常なし」や空欄で通知していた。市は8人に謝罪して正しい結果を伝えた上で、自己負担なしで精密検査を受けてもらえるよう調整するという。
市によると、検査は昨年4月1日~今年10月31日に計670人に実施。8人の他、53人には「異常なし」を空欄で通知していた。検診システムの設定ミスで検査結果の一部が反映されていなかったほか、検査技師が検査結果を入力する際に誤った書式で入力してしまい、登録されなかったことなどが原因という。
10月29日、医師が受診者の検査結果を確認していたところ、空欄の項目があるのを不審に思い発覚した。山口伸樹市長は「多大な不安を与えたことを深くおわび申し上げる」とコメントした。