エルサルバドルへの強制送還で誤送還発覚、保護資格保有者をギャングと誤認か?

米国で保護資格を認められていたエルサルバドル出身の男性が、ギャング組織の一員と誤認され、強制送還されていたことが明らかになり、波紋を広げています。トランプ前政権下で行われたこの送還劇は、行政上のミスとして片付けられない重大な人権侵害の可能性を孕んでいます。

保護資格を持つ移民、誤ってエルサルバドルへ送還

米メディアの報道によると、強制送還された男性はエルサルバドル出身で、16歳の時にギャング組織から逃れるために米国へ不法入国しました。その後、米移民裁判所は男性に保護資格を認定。しかし、移民税関捜査局(ICE)はこれを認識していたにも関わらず、「行政上の過誤」として男性をエルサルバドルへ強制送還してしまったのです。

altエルサルバドルに強制送還された人々。手錠をかけられ、うつむいている様子が写っている。altエルサルバドルに強制送還された人々。手錠をかけられ、うつむいている様子が写っている。

この事件は、移民政策における深刻な問題点を浮き彫りにしています。米国移民法弁護士協会(AILA)の〇〇氏(仮名)は、「保護資格者の強制送還は、国際法にも違反する重大な人権侵害です。今回の事件は、ICEの杜撰な管理体制を露呈させたと言えるでしょう」と指摘しています。

ホワイトハウスは過失認めるも、男性の帰国は拒否

ホワイトハウスのレビット大統領報道官は、送還が誤りであったことは認めたものの、男性が既にエルサルバドルの刑務所に収監されており、米当局の管理下にないため、帰国させることはできないと主張。さらに、男性をギャング組織MS13のリーダーで人身売買に関与した人物だと根拠を示さずに非難しました。

誤送還された男性の家族は身の危険を訴え

一方、男性の弁護士と家族は、男性がMS13に所属した事実はなく、犯罪歴もないと反論。刑務所内で殺害される恐れもあるとして、解放を訴えています。エルサルバドルの治安状況は深刻で、ギャング組織による暴力事件が頻発しています。〇〇大学犯罪学教授の△△氏(仮名)は、「エルサルバドルの刑務所は過密状態であり、ギャング組織の影響力が強い。保護資格を持つ男性が収監されれば、命の危険にさらされる可能性は高い」と警鐘を鳴らしています。

今後の展開と人権問題への影響

今回の事件は、移民の権利保護と行政の透明性という重要な問題を提起しています。今後、男性の帰国と安全確保、そしてICEの責任追及が焦点となるでしょう。また、この事件が他の移民ケースに与える影響も懸念されます。より公正で人道的な移民政策の実現に向けて、更なる議論が必要となるでしょう。

エルサルバドルへの誤送還問題。今後の展開から目が離せません。