ニューヨークの信号無視合法化:日本人の「赤信号みんなで渡れば怖くない」心理との共通点とは?

ニューヨーク市で2025年2月から、歩行者の信号無視が合法化されるというニュースが話題になっています。日本では「赤信号みんなで渡れば怖くない」という有名な言葉があるように、多くの人が信号無視に罪悪感を感じつつも、周りの人が渡っていればついつい一緒に渡ってしまう、という経験があるのではないでしょうか。今回は、ニューヨークの信号無視合法化の背景と、日本人特有の心理との共通点を探ります。

ニューヨークで信号無視が合法化された理由

ニューヨーク市議会は2024年11月、歩行者の信号無視を合法化する法案を可決しました。この背景には、いくつか理由があります。まず、ニューヨークでは信号無視が横行しており、既存の法律が事実上機能していなかった点です。罰金が科せられるにもかかわらず、多くの市民が信号無視を日常的に行っていたため、法律の意義が薄れていました。

人種差別への配慮も背景に

もう一つの理由として、人種差別への配慮が挙げられます。信号無視の取り締まりにおいて、有色人種が白人よりも多く摘発されているというデータがあり、これが人種差別につながっているとの批判がありました。合法化によって、不公平な取り締まりをなくす狙いもあるとされています。

ニューヨークの街を歩く人々ニューヨークの街を歩く人々

日本人の「赤信号みんなで渡れば怖くない」心理

日本では「赤信号みんなで渡れば怖くない」という言葉が、一種の国民性として捉えられることがあります。これは、集団心理や同調圧力の影響を示すもので、周りの人がルールを破っている場合、自分もつられて破ってしまう傾向を表しています。

日本とアメリカの交通ルール遵守意識の違い

ニューヨークの信号無視合法化は、日本人の交通ルール遵守意識とは対照的な事例と言えるかもしれません。日本では、信号無視は違法行為であり、罰金が科せられます。しかし、実際には、急いでいる時や周りの人が渡っている場合など、信号無視をしてしまう人も少なくありません。

ニューヨークの信号ニューヨークの信号

交通安全と個人の責任

信号無視の合法化は、交通安全の観点からは議論の余地があります。ニューヨーク市議会は、交通安全教育を強化することで事故の増加を防ぐとしていますが、実際にはどうなるかは未知数です。 日本の「赤信号みんなで渡れば怖くない」という心理も、交通安全意識の向上という点では課題と言えるでしょう。

専門家の意見

交通心理学の専門家、山田一郎氏(仮名)は、「周りの行動に流されずに、一人ひとりが交通ルールを守る意識を持つことが重要です。信号無視は、自分だけでなく、周りの人々にも危険を及ぼす可能性があることを認識する必要があります」と指摘しています。

最終的に、交通安全は個人の責任に帰結します。ルールや法律の有無に関わらず、常に安全を意識して行動することが大切です。