ラーメン激戦区の日本で、近年ラーメン店の閉店が相次いでいるというニュースを耳にする機会が増えました。一体何が起きているのでしょうか?本記事では、ラーメン店が苦戦を強いられている背景と、好調な中華料理店との違いを紐解いていきます。
ラーメン店倒産の現状
東京商工リサーチの調査によると、2024年1月から8月までのラーメン店倒産件数は44件と、過去最多ペースで推移しています。一方で、中華料理店の倒産はわずか7件。どちらも食材の高騰や光熱費の上昇といった課題を抱えているはずですが、なぜこのような差が生じているのでしょうか?
ラーメン店の閉店
ガチ中華ブームの影響
実は、2010年までは中華料理店の倒産の方が多かったのです。しかし近年、状況は一変しました。「ガチ中華」ブームの到来です。四川料理や町中華がメディアで取り上げられるようになり、本場の味を求める消費者が増加。多少価格が高くても本格的な中華料理を堪能したいというニーズが高まっているのです。経営コンサルタントの竹内慎也氏は、「近年、日本では“本場の味を楽しみたい”というニーズが高まり、多少価格が高くても、本格的な中華料理を求める顧客が増えています。特に四川料理や湖南料理といった、香辛料や辛味を効かせたメニューが注目され、比較的高単価でも受け入れられやすい市場が形成されています」と指摘しています。
麻辣湯人気の台頭
さらに、ラーメン店を脅かす存在として「麻辣湯(マーラータン)」の台頭も見逃せません。多彩なスパイスと、自分で好きな具材を選べるカスタマイズ性が人気の秘訣。ヘルシーなイメージも相まって、健康志向の消費者からも支持を集めています。竹内氏は、「ラーメン店にもスープやトッピングのカスタマイズはありますが、『自分で具材を選ぶ』というスタイルはあまり見られません。その点で麻辣湯は、ラーメンとは異なる魅力を持ち、競合を避ける独自のポジションを築いているともいえます」と分析しています。
中華料理店の強み
ラーメンと比較して、中華料理はトレンドを取り入れやすいのも強みです。麻辣湯や火鍋など、定期的にブームが訪れる中華料理。中華料理店はこれらのトレンドを柔軟に取り入れ、常に新たな集客のチャンスを掴んでいます。この柔軟性が、経営の安定につながっていると言えるでしょう。
まとめ
ラーメン店が苦戦する一方で、中華料理店が好調な背景には、「ガチ中華」ブームや麻辣湯人気、そしてトレンドへの対応力といった様々な要因がありました。ラーメン業界も、これらの変化に対応していく必要があると言えるでしょう。