『ダウンタウン』なきバラエティ界を仕切るのは誰だ?U-45お笑い芸人「潜在視聴率ランキング」


3月10日、『ダウンタウン』の浜田雅功(61)が体調不良のため一時休養すると発表されたのだ。長年にわたりテレビ界の頂点に君臨してきたコンビが、二人揃って表舞台から姿を消すこととなった。

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浜田のレギュラー番組は9本。代理を立てたり、終了を検討したりするなど、各局が対応に追われている。

気になるのは、「はたして誰が彼らの穴を埋められるのか」だが――。実は、テレビ局がキャスティングの際の指標として作成している極秘データがある。「潜在視聴率」だ。

「潜在視聴率とは、過去の視聴率データや視聴者へ行ったアンケートなどから算出された『バラエティ番組やドラマなどに出演することで、そのタレントが単体で稼ぎ出すと見込まれる視聴率』です。民放キー局の幹部や大手広告代理店の担当者らが閲覧できるデータで、出演者のギャラを決定する際にも参考にされています」(大手広告代理店幹部)

今回、FRIDAYは『M−1グランプリ』(テレビ朝日系)と『キングオブコント』(TBS系)のファイナリストを経験した45歳以下の芸人30人をリストアップし、大手テレビ局の「最新潜在視聴率」データを入手。’24年2月〜’25年2月におけるコア層(13〜49歳の男女)を対象に算出されたというデータを基に、ランキング表を作成した。『ダウンタウン』なき後のバラエティ界での活躍が期待される、実力者たちの″数字″を見ていこう。

◆ポスト『ダウンタウン』の筆頭は?

今回のランキングで唯一8%を超える高い数字を獲得し、トップの座に輝いたのが『千鳥』の大悟(44)だ。

「松本人志(61)がMCを務めていた『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)の後継MCに抜擢されたことからも明らかですが、ポスト『ダウンタウン』の最有力候補です。打ち合わせでの口数こそ少ないものの、制作サイドの要望を完璧に把握したうえで冷静に進行してくれるから、トラブルも、収録が押すこともほとんどない。大悟と一緒に仕事をしているスタッフは『共演者やVTRの映像が滑っても、大悟さんは必ず笑いに変えてくれる。松本さんに負けない安心感がある』と絶賛しています」(キー局バラエティ番組プロデューサー)

相方のノブ(45)も7%という高視聴率で、5位にランクインしている。

「″たとえツッコミ″のワードセンスや場の回し方など、MCとしての能力が抜群に高い。他事務所の芸人がゲストで来た際は、優先的に話を振るなど視野も広い。バラエティで吉本の芸人が集まると内輪ノリになりがちですが、ノブがMCだとそうならない。彼の優れたバランス感覚が、視聴者にも広く受け入れられているのではないでしょうか」(キー局バラエティ番組ディレクター)

実力者のノブを押しのけて2位に躍り出たのが、『さらば青春の光』の森田哲矢(43)だ。

「登録者140万人を超えるYouTubeで相方の東ブクロ(39)をイジりまくる一方、有吉弘行(50)のような先輩MCがいる番組ではイジられ役に徹する。自分のキャラと共演者の関係性を的確に把握しています。コンプライアンスの影響でクリーンな芸風のタレントが増えた反動か、ここ数年、強烈なイジりや下ネタをぶっこむレアな芸人の人気が再燃。森田はその代表例ですね。ほとんど休みがないほど多忙にもかかわらず、番組の事前アンケートには誰よりも丁寧に答えてくれます。東ブクロはピンでの出演は少ないものの、森田のおかげで露出が増え、収録では面白くイジってもらえるので、潜在視聴率も釣られて高くなっている」(制作会社幹部)

◆YouTubeの影響力

そんな『さらば』と同じく、YouTubeでファンを獲得し、視聴率に反映させているのが『かまいたち』と『チョコレートプラネット』の二組で、いずれもトップ5内に入っている。

「ここ数年、キャスティングの際にYouTubeのチャンネル登録者数や動画の再生回数が重視されるようになりました。若者のテレビ離れが叫ばれている中、YouTubeで若いファンを獲得している芸人を出せば視聴率の上昇も期待できる、という発想です。『かまいたち』は240万人、『チョコプラ』は240万人の登録者がいて、その中の一定数は彼らが出ているテレビ番組も見にくる。だから、二組とも潜在視聴率が高くなっているのでしょう」(キー局編成担当)

人気も実力も兼ね備え、多数のレギュラーを抱える上位層を猛追するのが、『令和ロマン』や『霜降り明星』といった新世代の実力者だ。別のキー局バラエティ番組ディレクターが明かす。

「今年2月に活動を自粛した高比良くるま(30)は笑いにストイックでスタッフに厳しかったものの、『千鳥』や『かまいたち』に匹敵する数字を持っていたので、復帰を望むテレビマンが多い。粗品(32)も同じタイプですね。ある収録で粗品と一緒になった際、セットが番組のコンセプトと合わないことに納得がいかず、『俺はやらない』と不機嫌になったので、必死に説得しました。相方のせいや(32)も意外と我が強く、『あのカンペは面白くなかった』など口を出すタイプ。彼らのように本音で話す姿勢はスタッフからは敬遠されがちですが、若い視聴者からは支持されやすい。今月、粗品が初めて審査員を務めた第14回『ytv漫才新人賞決定戦』(読売テレビ)のTVerでの見逃し配信の視聴者数が、昨年の7倍を記録して話題を呼びましたからね。難しい性格の持ち主だとしても、数字を持っているタレントを局は無視できない」

◆劇場育ちの底力

YouTubeを足掛かりにする芸人が増加する一方で、劇場で場数を踏んで実力を磨く昔ながらの芸人にも高い数字をキープしている者はいる。

「地上波のネタ番組が少なくなり、劇場育ちの芸人が日の目を見る機会は減少しましたが、ロケもスタジオトークもこなす実力があれば5%前後の数字は取れる。中でも、『ラヴィット!』(TBS系)や『見取り図じゃん』(テレビ朝日系)などのレギュラーを持つ『見取り図』は、飄々としたリリー(40)と賑やかな盛山晋太郎(39)のバランスが絶妙で、10代から50代まで幅広い層から支持されている」(前出・キー局編成担当)

前出の制作会社幹部は「『ニューヨーク』は毒舌や皮肉を売りにしているので万人受けはしないものの、熱狂的なファンがいる」と分析する。

「屋敷裕政(39)も嶋佐和也(38)も現場では低姿勢で、スタッフからの評判がいい。MCを務める『愛のハイエナ』はABEMAで累計6億回再生を突破するなど、最近はネット配信番組でも数字が取れることが注目されています」

そんな二組から少し遅れてブレイクした『さや香』は、視聴率に対して貪欲な姿勢をみせているという。

「『さや香』がランクインしているのは意外かもしれませんが、関西では『せやねん!』(毎日放送)や『バツウケテイナーR』(サンテレビ)など10本の番組でレギュラーを経験し、これまでに『M−1』の決勝に3回進出。昨年4月に満を持して上京した業界期待の芸人です。

新山(33)はよく『令和の視聴率男になりたい』と出演番組や打ち合わせで夢を語っています。人気番組のプロデューサーや総合演出をつかまえて自分の面白さをアピールする姿を一部の芸人仲間やスタッフは冷ややかな目で見ていますが、結果的に視聴率の高い番組の露出が増加。こうしてランクインしているのだから、さすがですよ」(前出・キー局バラエティ番組ディレクター)

『ダウンタウン』に代わる新たなお笑い界の盟主が、この30人の中から誕生する――かもしれない。

『FRIDAY』2025年4月4・11日合併号より

FRIDAYデジタル



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