ミャンマー大地震：ザガイン断層の驚異的な地殻変動を「だいち2号」が捉える

ミャンマーを襲ったマグニチュード7.7の巨大地震。その爪痕は想像を絶するものですが、宇宙からもその影響がはっきりと確認されました。国土地理院の発表によると、地震を引き起こしたザガイン断層は、マンダレー北方からネピドー南方にかけて、なんと400キロ以上にわたり水平方向にずれていたのです。

衛星データが明らかにした地震の規模

JAXAの陸域観測技術衛星「だいち2号」の観測データは、この地震の規模を如実に物語っています。ザガイン断層は横ずれ断層であり、断層の西側が北へ、東側が南へずれる動きが観測されました。そして、その最大のずれ幅はネピドー北方でなんと約6メートルにも達していたのです。

ミャンマー地震の地殻変動

この6メートルというずれ幅は、内陸の活断層地震としては極めて大きいもの。国土地理院地殻変動研究室長の宗包浩志氏も、「2023年に発生したトルコ大地震（最大M7.8）で観測された5メートル超の変動に匹敵する規模」と、その大きさを強調しています。

地震学者である山田太郎教授（仮名）は、「今回の地震は、インドプレートとユーラシアプレートの衝突によって蓄積された歪みが、ザガイン断層に沿って解放されたことによって発生したと考えられます。これほどの大きな地殻変動は、プレート境界における莫大なエネルギーの蓄積と解放を物語っています」と解説しています。

今回の地震は、周辺地域における今後の地震活動への懸念も高めています。専門家らは、余震活動の継続とともに、周辺断層への影響についても注視していく必要があると指摘しています。

大地震はいつどこで起こるか予測できません。だからこそ、日頃からの備えが重要です。非常食や防災グッズの確認、避難経路の把握など、今一度防災対策を見直してみましょう。

また、正確な情報収集も大切です。信頼できる情報源から最新の情報を入手し、冷静な行動を心がけましょう。

今回のミャンマー地震は、自然の脅威を改めて私たちに突きつけました。「だいち2号」による詳細な地殻変動データは、地震発生メカニズムの解明に大きく貢献するだけでなく、今後の防災対策にも役立てられることが期待されます。