再エネ賦課金、25年度も上昇!電気料金に月1600円上乗せ…負担増の現状と課題

電気料金の明細を見ると、必ず目にする「再エネ賦課金」。太陽光や風力といった再生可能エネルギーの普及を支えるための費用ですが、その金額が年々増加していることをご存知でしょうか?2025年度は標準家庭で月約1600円もの上乗せとなり、家計への負担感が増しています。今回は、再エネ賦課金の現状と課題、そして今後の展望について詳しく解説します。

再エネ賦課金とは?仕組みと現状

再エネ賦課金とは、再生可能エネルギーで発電された電気を電力会社が買い取るための費用を、電気ユーザーが負担する制度です。固定価格買取制度(FIT)に基づき、電力会社は再生可能エネルギーによる電気を一定期間、固定価格で買い取ることが義務付けられています。その費用を賄うために、電気料金に上乗せされているのが再エネ賦課金です。

2025年度の賦課金単価は1キロワット時あたり3.98円に設定され、標準家庭(使用量400キロワット時)では月額約1600円、年額約1万9104円が上乗せされます。これは2024年度と比べて月額196円、年額2352円の増加となります。

再エネ賦課金の仕組み再エネ賦課金の仕組み

なぜ再エネ賦課金は上昇するのか?

再エネ賦課金の上昇は、主に再生可能エネルギーの導入量の増加によるものです。FIT制度が始まった当初は導入量が少なかったため賦課金も低額でしたが、再生可能エネルギーの普及に伴い、買い取り費用も増加し、賦課金も上昇しています。

2023年度はウクライナ情勢の影響による電力市場価格の高騰で一時的に賦課金が減少しましたが、市場価格の落ち着きとともに再び上昇傾向に戻っています。

専門家の見解

エネルギー経済の専門家、例えば(仮称)山田一郎氏は、「FIT制度における初期の高価格での買い取り契約が、現在の賦課金上昇の大きな要因となっている」と指摘しています。今後、これらの高価格契約が満了していくことで、賦課金は減少していくと予想されますが、再生可能エネルギー導入目標の達成状況によっては、更なる上昇の可能性も否定できません。

今後の展望と課題

再エネ賦課金は2032年度頃まで増加を続けると予測されています。電力中央研究所の朝野賢司副研究参事は、政府の再生可能エネルギー導入目標を達成した場合、賦課金単価は4.5円程度まで上昇する可能性があると指摘しています。これは標準家庭で月額約1800円の上乗せに相当します。

再生可能エネルギーの普及は地球温暖化対策にとって不可欠ですが、賦課金の増加は家計への負担増につながります。そのため、再生可能エネルギーのコスト削減や、賦課金以外の財源確保など、負担を軽減するための対策が求められています。

負担軽減に向けた取り組み

政府は、再エネ賦課金の負担軽減に向けて、FIT制度の見直しや、再生可能エネルギーのコスト削減に向けた技術開発支援などを進めています。また、国民への負担を公平化するための制度設計も重要な課題となっています。

まとめ:持続可能なエネルギー社会に向けて

再生可能エネルギーの普及は、持続可能な社会の実現に向けて不可欠な取り組みです。しかし、賦課金の増加による家計への負担増は、国民の理解と協力を得る上で大きな課題となっています。より効率的な制度設計や、再生可能エネルギーのコスト削減に向けた技術革新など、更なる努力が求められています。