世界最強なのに…日本人のパスポート保有率、驚きの低さの真相とは?

日本のパスポートは世界最強クラス!ビザなし渡航できる国・地域はなんと190以上!シンガポールに次ぐ世界第2位なんです(ヘンリー・パスポート・インデックス2024年3月発表)。世界を自由に旅できるこの強力なパスポート、実は日本人の保有率は驚くほど低いってご存知でしたか?

なんと6人に5人がパスポートなし?! 低保有率の謎に迫る

外務省の発表によると、日本のパスポート保有率はわずか17.5%。なんと6人に5人がパスポートを持っていない計算になります。有効パスポートの数は約2164万冊ですが、日本の人口は約1億2375万人。この低さ、一体なぜなのでしょうか?

経済的な負担が大きく…円安と物価高騰の影響

専門家の意見を交えながら、その理由を探ってみましょう。まず挙げられるのは経済的な負担です。円安や渡航先の物価高騰により、海外旅行にかかる費用が増加しています。「海外旅行は贅沢品」という意識が強まっているのかもしれません。 旅行業界のベテランコンサルタント、山田一郎氏は「円安の影響は大きく、特に若い世代にとっては海外旅行のハードルが上がっている」と指摘しています。

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国内旅行の魅力も増加、海外への関心が低下?

また、国内旅行の魅力も向上しています。豊かな自然や独自の文化に触れられる機会が増え、わざわざ海外に行かなくても満足できるという声も少なくありません。食文化研究家の佐藤花子さんは「日本の地方の魅力が見直されている今、国内旅行に目を向ける人が増えているのは当然の流れ」と語っています。

若者の海外志向の低下…国際競争力の低下も懸念される

さらに、若者の海外志向の低下も指摘されています。留学や海外就職への関心が薄れ、国際的な経験を積む機会が減っているのです。国際ビジネスコンサルタントの田中健太氏は「グローバル化が進む中、若者の海外経験の不足は日本の国際競争力の低下につながる可能性がある」と警鐘を鳴らしています。

世界と比べてみよう! 各国のパスポート保有率

日本のパスポート保有率の低さは、他国と比較するとより顕著になります。アメリカは約50%、韓国は約40%、台湾は約60%、ドイツに至っては約80%以上! これらの国では、海外旅行だけでなく、留学や海外勤務も一般的であるため、パスポート保有率が高い傾向にあります。

韓国、ドイツとの比較…海外経験の差が明らかに

特に韓国やドイツは、若いうちから海外経験を積むことを重視しており、それが高いパスポート保有率につながっていると考えられます。日本も、若者の海外経験を促進するための取り組みが必要かもしれません。

まとめ:日本のパスポート、その可能性を最大限に活かすために

世界最強クラスのパスポートを持つ日本人。しかし、その保有率の低さは、海外への関心の低下や経済的な負担など、様々な要因が絡み合っているようです。これからの日本にとって、グローバルな視点を持つ人材育成は不可欠です。パスポートを手に、世界へ飛び出す若者が増えることを期待したいですね。