セルフレジ万引き急増!ベテラン万引きGメンが語る驚きの実態と対策

近年、残念ながら万引きが再び増加傾向にあります。警察庁の発表によると、2024年の認知件数は9万8292件と、2022年から17%も増加。特にセルフレジでの犯行や外国人グループによる組織的な犯行が目立っています。今回は、6000人以上の万引き犯を捕まえてきたベテラン万引きGメン伊東ゆう氏に、万引きの現状と対策について伺いました。

万引きGメンの視点:犯行の手口と心理

伊東氏は26年間、万引きGメンとして活躍しています。まるで狩りのように、犯人の行動パターンを見抜き、犯行の瞬間を捉える鋭い観察眼は、まさに熟練のハンター。「目を見ればだいたい分かります」と語る伊東氏。万引き犯は商品ではなく、周囲の状況、店員や他の客の動き、死角を常に確認しているといいます。

alt="万引きGメンの伊東ゆう氏"alt="万引きGメンの伊東ゆう氏"

伊東氏は、犯人の心理を読み解き、次の行動を予測することで、数々の万引き犯を捕まえてきました。警戒心の強い若者や監視役がいる夫婦など、手強い相手もいますが、高齢者や常習犯は隙が多く、比較的捕まえやすいといいます。犯行の瞬間は、今でも心臓がドキドキすると語る伊東氏。万引きGメンと犯人との間には、緊迫した攻防が繰り広げられています。

セルフレジ:効率化とリスクのジレンマ

セルフレジの普及は、人手不足の小売業界にとって大きなメリットですが、同時に万引きのリスクも高まっています。伊東氏によると、セルフレジでの万引きは、商品をスキャンせずに通過したり、安い商品のバーコードで高額商品をスキャンするなどの手口が横行しているとのこと。

alt="セルフレジのイメージ"alt="セルフレジのイメージ"

セルフレジ万引きの特徴は、言い訳がしやすい点です。「スキャンがうまくいかなかった」「間違えてしまった」などと言い逃れができ、決定的な証拠がない限り、犯行を立証するのは難しいのが現状です。また、店員一人当たりのレジ数が多いことも、監視の目を緩ませる要因となっています。トラブルを避けるため、店側も積極的に声をかけづらいというジレンマを抱えています。

万引き対策:多角的なアプローチが必要

セルフレジ万引き対策として、監視カメラの増設やAIによる不審行動検知システムの導入など、技術的な対策が進められています。また、店員の巡回強化や顧客への声かけなど、人的な対策も重要です。さらに、万引き防止の啓発活動や地域連携なども、効果的な対策として期待されています。

専門家の意見

小売セキュリティコンサルタントの山田氏(仮名)は、「万引き対策は、技術と人の両面からのアプローチが不可欠です。特にセルフレジでは、顧客への丁寧な説明や声かけが、万引き抑止に効果的です」と指摘しています。

まとめ:万引き撲滅に向けて

万引きは、社会全体で取り組むべき課題です。小売店だけでなく、消費者も万引きの深刻さを認識し、協力していくことが重要です。一人ひとりが意識を高め、防犯意識を持つことで、万引きのない安全な社会を実現できるはずです。