弁護士の橋下徹氏(56歳)が、9日放送のテレビ大阪「大阪おっさんぽ」に出演し、わが子のキャリア選択にまつわる率直な親心を明かしました。番組では、歌手の堀内孝雄氏、メッセンジャー黒田有氏と共に東大阪市の布施を散策。立ち寄ったスナックでの会話が、親子の関係性、特に同じ道を歩むことの喜びと難しさという興味深いテーマへと発展しました。
弁護士の橋下徹氏、テレビ番組で家族の話題に触れる
堀内孝雄氏の「孫と息子」への温かい眼差し
会話の中で堀内孝雄氏は、自身の次男、三男がミュージシャンとして活動していることに触れました。さらに、4歳になる孫が祖父のコンサートに足を運んだエピソードを披露。「谷村(新司さん)が亡くなった年の武道館ライブ。2階の端に孫が居たんですよ。『じいちゃーん!』って。涙いっぱい!うれしいですねえ」と、その時の感動を情感たっぷりに語り、家族の温かい絆が垣間見えました。
橋下徹氏、息子が「同じ道」を選んだ喜びと親心
黒田氏から「橋下さんとこの息子さんも弁護士でしょ?」と問われた橋下氏は、「今、試験に入ります、これから。まだ弁護士になってないですよ」と現状を説明。堀内氏と同様に、橋下氏の息子も父親と同じ法曹界への道を選んだことについて、黒田氏が「どういう気持ちなん?」と尋ねました。
これに対し橋下氏は、「僕は正直、めっちゃうれしいです」と実感を込めて回答。黒田氏から「なぜに?儲かるから?」と冗談交じりにいじられると大笑いし、「お金じゃなくて!やっぱり自分がやってることをある意味、認めてくれたのかなって」と、息子が自身の仕事に価値を見出し、追随しようとしていることへの純粋な喜びを語りました。堀内氏もまた、「同じ道選んでくれたというだけでうれしい」と共感を示しました。しかし、「そこは違う」とアドバイスしたくなる衝動に駆られるものの、「そうなると揉めるから、あまり言わないようにしてる」と、親としての一線を引く難しさも吐露しました。
橋下氏の反省「父親が見下すようなやり方は最悪」
橋下氏は自身の行動を振り返り、「僕はもう(息子に)言ってしまってますもん。法律論を語るじゃないですか…『まだ甘いな~』みたいな。これは最悪らしいです」と率直に反省の弁を述べました。そして、「言ったらやる気なくしてしまうらしいので。同じ法律家の父親を持つ人に聞いたら、『父親が見下すようなやり方は最悪やで』って言われました」と、経験者からの助言を通じて、親が子に対して上から目線で接することの悪影響を痛感したことを明かしました。
結び
今回の番組での対談は、著名な親を持つ子供たちが、親と同じ道を選ぶことの喜びと、それに伴う親側の複雑な感情、そして関係性の構築における難しさを浮き彫りにしました。特に橋下氏の正直な反省の言葉は、専門家としてのキャリアを積んだ親が、同じ道を志す我が子とどう向き合うべきかという普遍的な問いを投げかけるものであり、多くの親にとって共感を呼ぶ話題となりました。
参考資料
- テレビ大阪「大阪おっさんぽ」202X年X月X日放送回
- スポーツニッポンアネックス (Sponichi Annex)