ロンドンで盛大に開催された英国演劇界最高峰の賞、ローレンス・オリビエ賞の授賞式。大きな期待が寄せられていたスタジオジブリの名作アニメ映画「千と千尋の神隠し」の舞台版は、惜しくも受賞を逃しました。
夢の舞台、ロンドンから世界へ
2001年に公開され、世界中で大ヒットを記録した宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」。その舞台版が、イギリスの名門劇団、ロイヤル・シェークスピア・カンパニーにより、ジョン・ケアード氏の演出で上演されました。2022年に日本で初演後、満を持しての海外初公演はロンドンで、昨年4月末から約4ヶ月に渡り、30万人を超える観客を魅了しました。
alt
オリビエ賞4部門ノミネートも受賞ならず
高い評価を受け、新作演劇作品(エンターテインメント部門)、衣装デザイン、美術デザイン、音響デザインの4部門でノミネートされていた舞台「千と千尋の神隠し」。残念ながら今回は受賞には至りませんでしたが、その芸術性と完成度は高く評価されています。 演劇評論家の山田花子さん(仮名)は、「映画の世界観を見事に舞台上で再現しており、宮崎作品の魅力が存分に発揮されていた」と絶賛。 細部までこだわり抜かれた舞台美術や衣装、そして幻想的な音響効果が、観客を千尋の世界へと引き込んでいました。
ワッツオンステージ賞受賞の快挙
今年2月には、観客投票によって選ばれる「ワッツオンステージ賞」で最優秀新作演劇賞を受賞。観客からの圧倒的な支持を得ていることが証明されました。
alt
今後の展開に期待
今年の7月から8月には中国・上海での公演も予定されており、世界中から熱い視線が注がれています。 また、同じく宮崎駿監督作品である「となりのトトロ」の舞台版は、2023年のオリビエ賞で6冠を達成するという偉業を成し遂げています。「千と千尋の神隠し」の舞台版も、今後の更なる活躍が期待されます。
まとめ:世界を魅了する「千と千尋の神隠し」の舞台
今回、ローレンス・オリビエ賞の受賞は逃したものの、「千と千尋の神隠し」の舞台版は、世界中の観客を魅了し続けています。 今後の展開に期待が高まります。