食費15万円!?40代夫婦の家計を圧迫する「節約の落とし穴」とは?【食費節約のコツ】

食費の高騰が続く中、家計のやりくりに頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。今回は、手取り月収48万円の4人家族なのに毎月赤字に陥っていた40代夫婦の実例を通して、食費節約の落とし穴と効果的な対策方法をご紹介します。

収入48万円でも赤字!家計相談の実例

ファイナンシャルプランナー(FP)として、様々な家計相談を受けていますが、先日ご相談に来られたBさん夫婦(40代)のケースは、多くのご家庭にとって参考になる点が多いと感じました。Bさん夫婦は高校生の息子さんと中学生の娘さんの4人家族で、手取り月収は48万円。しかし、毎月5万円ほどの赤字が続いており、貯蓄もままならない状態でした。奥様は家計簿をつけておらず、支出の把握もできていないとのことでした。

相談に訪れた夫婦のイメージ相談に訪れた夫婦のイメージ

食費15万円の衝撃!原因は「割引グルメ」

家計診断の結果、Bさん家の毎月の食費がなんと15万円にも上ることが判明しました。これは、手取り月収の3割以上を占める大きな支出です。原因を探っていくと、Bさん(夫)の「割引グルメ」という習慣が浮かび上がってきました。

Bさんはお酒はあまり飲まないものの、食へのこだわりが強く、良い食材や珍しい調味料を好んで購入するとのこと。ただし、普段は高価なため、スーパーの割引商品を狙って週3~4回買い物をしていたのです。「いいモノを安く買っている」「自分は買い物上手」という意識だったBさんですが、これが食費を圧迫する大きな要因となっていました。

例えば、卵かけご飯用のトリュフ入り醤油が20%オフなら少し良い卵と一緒に、こだわりのソーセージが安くなっていたら良いマスタードと一緒に…といった具合です。帰宅後、それらは「食費」として家計から精算されていましたが、調味料類はすぐに賞味期限が切れたり、使いきれずに廃棄されることも多かったそうです。

専門家の見解:節約意識の落とし穴

食生活アドバイザーの山田さん(仮名)は、「割引という言葉に惑わされ、本当に必要なものかどうかを吟味せずに購入してしまうのはよくある落とし穴です」と指摘します。「結果的に使いきれずに捨ててしまうのであれば、割引価格で購入しても節約にはなりません。」

食費節約のポイント:賢く買い物をするには?

Bさんのケースのように、「割引」だからといって安易に購入するのではなく、本当に必要なものかどうか、使い切れる量かどうかをしっかり見極めることが大切です。

買い物リストの作成

事前に買い物リストを作成し、必要なものだけを購入するようにしましょう。特売品に飛びつくのではなく、リストに沿って買い物をすることで、衝動買いを防ぐことができます。

賞味期限・消費期限の確認

割引品を購入する際は、賞味期限・消費期限を必ず確認しましょう。使い切れる期間内に消費できる量だけを購入することが、食品ロスを減らすことにも繋がります。

家にある食材の活用

冷蔵庫や pantry にある食材を把握し、それらを活用した献立を考えましょう。食材を無駄なく使い切ることで、食費を節約することができます。

まとめ:食費コントロールで家計改善を目指そう

Bさん夫婦のケースは、食費節約の落とし穴を浮き彫りにする良い例と言えるでしょう。割引に惑わされず、計画的な買い物と食材の有効活用を心がけることで、食費をコントロールし、家計改善を実現しましょう。ぜひ、今日から実践してみてください。