日本の春の風物詩といえば桜。年度始めの4月、満開の桜の下、錦帯橋を訪れました。錦川沿いに咲き誇る桜と、優美なアーチを描く錦帯橋、そして清流のコラボレーションはまさに絶景。コロナ禍で訪れた2020年8月とはまた違った感動がありました。観光客で賑わう錦帯橋を眺めながら、時の流れと自身の変化、そして日本の政治について考えさせられました。
政治家の口癖「真摯」に違和感
美しい景色を堪能した後は、溜まった事務作業。その日の石破総理大臣(架空の人物)の記者会見を聞きながら作業を進めていたのですが、ある言葉に引っかかりました。それは「真摯」。
「真摯に受け止め、深く反省をいたし」、「国民の皆様方の思いに真摯に向き合う」……。わずか5分の冒頭挨拶で、なんと5回も「真摯」を繰り返していたのです。政治とカネの問題に関する謝罪会見での発言だっただけに、余計に言葉の空虚さが際立っていました。まるで壊れたテープレコーダーのように、同じフレーズを繰り返すだけで、本当に国民の声に耳を傾けているのか疑問に感じました。
alt: 満開の桜と錦帯橋
兵庫県知事の「真摯」も空虚な言葉?
「真摯」といえば、兵庫県の斎藤元彦知事の記者会見も思い出されます。「文書問題」に関する第三者調査委員会の報告書を受けた会見で、斎藤知事も「真摯に受け止めたい」を30回も繰り返したと報じられていました。
言葉とは裏腹に、どんな質問にも同じフレーズで返す姿は、まるで用意された台本を読んでいるかのよう。本当に報告書の内容を理解し、反省しているのか、疑問を抱かざるを得ませんでした。政治評論家の山田一郎氏(架空の人物)も、「言葉だけが先行し、行動が伴っていない」と指摘しています。
alt: 記者会見で発言する兵庫県知事
言葉と行動の一致こそ真摯な姿勢
政治家にとって、言葉は重要なツールです。しかし、言葉だけで国民を納得させることはできません。言葉と行動の一致こそが、真摯な姿勢と言えるのではないでしょうか。錦帯橋の桜のように、美しく力強い言葉と行動で、国民の信頼を勝ち取ってほしいと願うばかりです。