【要注意】愛知県半田市で麻疹感染者を確認!海外旅行帰りの20代男性が発症、感染拡大防止に警戒を

愛知県半田市在住の20代男性が麻疹(はしか)に感染したことが、4月8日に愛知県より発表されました。今年に入って県内で確認された麻疹感染者はこれで6人目となります。今回の感染確認を受け、改めて麻疹への警戒と感染拡大防止策の徹底が求められています。

カンボジア・ラオス旅行後に発症、感染経路は海外か

感染が確認された20代男性は、3月15日から17日までカンボジア、17日から22日までラオスに滞在していました。帰国後の3月28日に発熱、31日には発疹や咳などの症状が現れ、遺伝子検査の結果、4月8日に麻疹感染が確定しました。愛知県は、男性が海外滞在中に感染した可能性が高いとみています。

20代男性が麻疹に感染20代男性が麻疹に感染

ラウンドワンや飲食店など複数箇所を訪問、感染拡大の懸念も

男性は発症前に複数の施設を訪れており、感染拡大の懸念が生じています。発熱前日の3月27日には「ラウンドワンスタジアム半田店」と半田市内の飲食店を、発熱翌日の3月29日には名古屋市内の飲食店を、そして4月6日には常滑市内の飲食店を訪れていたことが確認されています。

麻疹の感染力と症状、早期発見・早期治療の重要性

麻疹は非常に感染力の強いウイルス性感染症です。感染経路は主に空気感染で、感染者の咳やくしゃみによってウイルスが飛散し、それを吸い込むことで感染します。初期症状は風邪に似ており、発熱、咳、鼻水などが現れます。その後、頬の内側に白い斑点(コプリック斑)が現れ、数日後には全身に赤い発疹が広がります。

「麻疹は空気感染するため、感染者が訪れた場所に居合わせただけで感染する可能性があります。特に免疫のない乳幼児は重症化しやすいので、注意が必要です。」と、感染症専門医の佐藤先生(仮名)は警鐘を鳴らします。

感染が疑われる場合の対応

愛知県は、同じ時期に男性が訪れた施設を利用し、麻疹が疑われる症状が出た場合は、医療機関に連絡の上、速やかに受診するよう呼びかけています。自己判断で医療機関を受診するのではなく、事前に電話連絡することで、院内感染のリスクを軽減することができます。

予防接種で麻疹から身を守ろう

麻疹の予防には予防接種が最も有効です。定期接種として、1歳と小学校入学前の1年間の2回接種が推奨されています。また、過去に麻疹にかかったことがない、または予防接種を2回受けていない場合は、追加接種を検討しましょう。

麻疹ウイルスの電子顕微鏡写真麻疹ウイルスの電子顕微鏡写真

麻疹は適切な対応で予防できる病気です。正しい知識を持ち、予防接種を受けるなど、感染予防に努めましょう。