【AFP=時事】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、ロシアが中国人150人以上を兵士として勧誘したことを中国政府も把握していると指摘したのを受け、中国政府は10日、ウクライナ紛争の当事者に対し、「無責任な発言」を控えるよう警告した。
【写真】ロシア軍に中国人兵150人超、 「戦争に引きずり込んでいる」とゼレンスキー氏
ウクライナ軍は8日、東部ドネツク州でロシア軍に参加していた中国人2人を拘束したと発表。ゼレンスキー氏は翌9日、ロシアのウクライナ侵攻を支援するために派遣された中国人155人の詳細を把握していると主張した。
中国外務省の林剣報道官は、ゼレンスキー氏の主張について定例会見で問われると「関係当事者」に対し、「無責任な発言を控える」よう求めた。
林氏はウクライナやゼレンスキー氏の名を出すことなく、「関係当事者に対し、中国の役割を正しく、冷静に認識するよう忠告する」と警告。
「(中国政府は)いかなる形の武力紛争にも関与しないよう常に国民に求めてきた」「中国はウクライナ危機の元凶でも当事者でもない。平和的解決を強く支持し、積極的に推進している」と続けた。【翻訳編集】 AFPBB News