公共交通機関での迷惑行為が後を絶ちません。特に最近、新幹線や飛行機などでの「足」に関するマナー違反がSNSで話題となり、多くの乗客から不快感を示す声が上がっています。今回は、実際に起きた事例や専門家の意見を交えながら、改めて公共交通機関でのマナーについて考えてみましょう。
足をひじ掛けに乗せる…相次ぐ迷惑行為
ある男性が新幹線に乗車中、前の座席の乗客が窓側のひじ掛けに足を乗せているのを目撃し、その写真をSNSに投稿しました。投稿者は人気格闘技番組「ブレイキングダウン」への出演経験もある方で、仕事で新大阪から新横浜へ向かう途中での出来事だったそうです。
新幹線で前の座席の乗客がひじ掛けに足を乗せている様子
「急に違和感を感じて後ろを振り返ると、ひじ掛けに足が出ていた。本当に驚きました」と男性は当時の状況を語っています。足を乗せていたのは40代くらいの男性で、リクライニングを倒すと足を下ろしたそうですが、既に足が触れていた場所を使う気にはなれず、2時間以上の移動中、ずっと不快な思いをしたそうです。
街頭インタビューでも、「臭そうで嫌だ」「自分のテリトリーを侵害されているようで気持ち悪い」「不潔で不快」など、多くの人が嫌悪感を示しました。
若い女性による迷惑行為も…トラブル回避のため注意できず
新幹線だけでなく、飛行機でも同様の事例が報告されています。旅行で沖縄・石垣島を訪れた女性が、那覇空港へ戻る飛行機内で、後ろの座席の若い女性がひじ掛けに足を乗せているのを目撃しました。
「最初は怖かった。何が起こるかわからず、とても不快でした」と女性は語っていますが、トラブルを恐れて注意できなかったそうです。「我慢すればいいと思った。どんな人かわからないので、関わりたくなかった」というのが本音だったとのこと。
専門家の見解:公共の場でのマナー意識の低下が背景に
マナーコンサルタントの山田花子さん(仮名)は、こうした迷惑行為の増加について、「公共の場におけるマナー意識の低下が背景にある」と指摘します。「スマートフォンなどの普及により、周囲への配慮が欠如している人が増えているのではないか」と分析しています。
スーツケースの上に足を乗せ通行妨害…海外からの旅行者による事例も
JR京葉線の車内では、4人組の外国人旅行者がスーツケースの上に足を乗せているのが目撃されました。投稿者によると、彼らは大声で話しながら通行を妨害していたとのこと。
新幹線で迷惑行為の様子
公共交通機関を利用する際は、周囲の人への配慮が不可欠です。マナーを守って快適な移動空間を共有するため、一人ひとりが意識を高める必要があると言えるでしょう。
今後の対策:啓発活動の強化と罰則規定の検討も必要か
公共交通機関の運営会社は、啓発ポスターの掲示や車内アナウンスなど、マナー向上のための取り組みを強化していく必要があります。また、悪質なケースに対しては罰則規定を設けることも検討すべきかもしれません。
公共交通機関は多くの人々が利用する共有の空間です。快適な旅を楽しむためにも、一人ひとりがマナーを意識し、周囲への配慮を忘れずに過ごしたいものです。