立憲・原口氏「古古古米はニワトリのエサ」 備蓄米売却で小泉農水相を酷評

立憲民主党の原口一博氏は7日、参院選前の「連合佐賀決起集会」でのスピーチ動画をX(旧ツイッター)に投稿した。その中で、小泉進次郎農水大臣が進める備蓄米の売却政策に対し、過去に国民民主党の玉木雄一郎代表が古古古米を「動物のエサ」「家畜のエサ」と発言し炎上した件、そして原口氏自身が以前「家畜用だろう?古古古米。5kg83円のものが何故、2,000もするのか?誰と随意契約したのか?小泉米」と批判した件に触れつつ、改めて政府方針への強い不信感を露わにした。

備蓄米売却政策を進める小泉進次郎農水大臣備蓄米売却政策を進める小泉進次郎農水大臣

価格と「ニワトリのエサ」発言の波紋

原口氏はスピーチの中で、玉木代表と米について話したことに言及。「コメ、古古古米、あんなに恩着せられて買うもんですか?あれ5キロ83円ですよ。83円で2000円以上で売ってるわけです。それを私が出したら米が安くなりましたって、ウソでしょ」と、古古古米の売却価格の不透明性と、政策効果の偽りを指摘した。

さらに強い表現で「本当のこと言っちゃいけないんですか?古古古米はニワトリさんが一番食べてるんですよ。人間様は食べてないですよ。恐ろしいでしょ?」と述べ、売却される備蓄米が主に家畜飼料となる実態を示唆し、その事実が隠されているかのような状況を批判した。これは、国会で玉木雄一郎代表が同様の趣旨の発言をして炎上したことへの言及を含んでいる。

批判の根拠と農業への懸念

玉木代表の発言炎上を踏まえつつ、原口氏は「この間、玉木代表と話しました。玉木代表より、もっと酷い言葉で僕言ってた。玉木代表の陰に隠れて僕は批判されなかったけど、いやもっと強く言うよと言いました」と、自らの備蓄米売却政策への批判が玉木氏以上に強いものであることを強調した。

その理由を「なぜならば、彼らこそが日本をよそに売り渡しているからです。私たちの暮らしの安心」と主張。さらに「あれなんで米が足りなくなっているかっていうと、農業をいじめたからです。生産政策でやらなきゃいけないんです。それを目先の価格政策でやったら、消費者と農家が対立するに決まってるじゃないですか」と述べ、生産を軽視し価格政策に偏る現行の農業政策が、国内の米不足や農家・消費者の対立を招いているとし、小泉農水相随意契約による備蓄米売却を含む政府施策全体への批判と受け取れる見解を示した。

結論

今回の原口氏のスピーチは、備蓄米売却を巡る政府、特に小泉農水大臣の政策への強い不信感と、食料安全保障や国内農業軽視への危機感を改めて明確にした形だ。食料自給率の向上や国内農業の持続可能性が問われる中、この問題提起が今後の食料・農業政策に関する議論にどう影響を与えるか注目される。

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