【ワシントン=淵上隆悠】ロイター通信は11日、米国のスティーブン・ウィトコフ中東担当特使がウクライナ侵略の停戦交渉を進めるため、ロシアによるウクライナ東・南部4州の領有を認めるようトランプ大統領に進言したと報じた。
複数の関係者の話として伝えた。ロイターによると、ウィトコフ氏は先週ホワイトハウスでトランプ氏と面会した際に、ロシアが一方的に併合した4州を巡り「停戦を仲介する最も早い方法はロシアの所有を支持することだ」と述べた。これに対し、同席したウクライナ特使のキース・ケロッグ氏が異議を唱え、トランプ氏も決定を下さなかった。
ウィトコフ氏は、不動産開発ではトランプ氏の長年の同業者で、ゴルフ仲間として知られる。外交経験は乏しく、「ロシアにつけ込まれている」との指摘が絶えない。