【ワシントン=淵上隆悠】ロイター通信によると、米国とウクライナの当局者が11日、米首都ワシントンでウクライナの鉱物資源権益に関する協定について協議した。米国が条件をつり上げているとされ、交渉は難航している。
報道によると、最新の協定案は、米国がウクライナの鉱物資源へのアクセスで優先的な権利を得ると同時に、ウクライナは資源から得た収益を全て共同基金に譲渡することが柱となっている。ウクライナがロシアの再侵略を抑止するために求める「安全の保証」は含まれないままだという。
両国は当初、収益の50%を基金で管理する案を検討していたが、2月末の首脳会談が決裂後、米国が見直した。関係者はロイターに対し、「交渉は敵対的な雰囲気だ」と伝えた。協議は12日も続くとみられる。