日本の将来を担う若き才能たちが集う、難関国立大学。その狭き門を突破するために、日々努力を重ねる受験生とそのご家族にとって、大学合格率は重要な指標の一つと言えるでしょう。この記事では、最新の難関国立大学合格率ランキングをご紹介し、トップ校の躍進の背景や、注目すべき動向を分析していきます。
難関国立大学合格率ランキング：筑波大学附属駒場が圧倒的！
全国3276校の高校を対象に、旧帝大7大学（東京大学、京都大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学）に加え、一橋大学、東京科学大学、神戸大学を含めた難関国立10大学の合格率を算出したランキングが発表されました。合格率は、各大学の合格者数を卒業生数で割って算出されており、浪人生や総合型・学校推薦型選抜の合格者も含まれています。
今年のランキングで、圧倒的な強さを見せつけたのが、筑波大学附属駒場高等学校です。なんと、合格率は84.0%！2位以下を大きく引き離し、トップに君臨しました。特に注目すべきは、東大合格率75.0%という驚異的な数字です。これは、単純計算で学年の4人中3人が東大に合格していることを意味します。
筑波大学附属駒場高等学校
西高東低の傾向と躍進校の分析
2位には、北野高等学校（大阪）が73.7%でランクイン。京大合格者数では8年連続で1位を獲得しており、今年も107名と、前年比17名増という素晴らしい成績を収めました。その他、上位5校のうち4校を関西圏の高校が占めており、西高東低の傾向が今年も続いていると言えるでしょう。教育ジャーナリストの山田智子氏（仮名）は、「関西圏には、京都大学、大阪大学、神戸大学と3つの総合大学が存在することが、関西圏の高校の強さの要因の一つと考えられます」と分析しています。
京都大学
また、昨年の43位から7位へと大きく順位を上げた金沢泉丘高等学校（石川）の躍進も注目に値します。東大合格者23名に加え、関西圏3大学への合格者も多数輩出しており、受験生の選択肢の広さが、合格率向上に繋がったと考えられます。
首都圏の公立高校である日比谷高等学校（東京）や横浜翠嵐高等学校（神奈川）も、着実に実績を伸ばしています。コロナ禍という困難な状況下でも、公立高校の生徒たちが力強い成果を上げていることは、今後の教育界にとって明るい兆しと言えるでしょう。
渋谷教育学園渋谷の躍進と今後の展望
トップ50圏外から大きく順位を上げた渋谷教育学園渋谷高等学校にも注目が集まっています。東大合格者数は前年比7名増の50名となり、合格率も4割に迫る勢いです。好立地ということもあり、優秀な生徒が集まりやすい環境が、実績向上に繋がっていると考えられます。
難関国立大学合格率ランキングは、高校の進学実績を測る上で重要な指標となります。今回のランキング結果を参考に、受験生たちは自身の進路選択に役立ててほしいと思います。そして、各高校の教育の取り組みが、更なる進化を遂げることを期待します。
