日産、営業損益は791億円の赤字 4~6月期決算


 9月中間期の連結業績予想では、営業損益が1800億円の赤字に拡大すると見込んだ。26年3月期は、売上高は12兆5000億円と従来予想を据え置いたが、利益の見通しは公表を見送った。

 横浜市内の本社で記者会見したイバン・エスピノーサ社長は「当社が直面する課題の深さを反映している」と述べた。

 「トランプ関税」は4~6月期の営業利益ベースで687億円の減益要因となった。ただ、固定費削減などの取り組みもあり、営業赤字幅は5月時点の2000億円の予想からは改善した。日米関税交渉の合意で、輸入車への25%の追加関税が、従来の関税と合わせて15%に引き下げられることもあり、通期で最大4500億円と見込んでいた関税影響は、3000億円に縮小するとした。

 日産は経営再建への進捗(しんちょく)状況についても公表し、再建計画の一環でメキシコ中部のシバック工場で25年度に車両生産を終了することを明らかにした。日産は15日に国内主力拠点の追浜(おっぱま)工場(神奈川県横須賀市)や子会社の日産車体湘南工場(神奈川県平塚市)での生産終了も発表している。【鶴見泰寿】



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