大阪万博ブルーインパルス展示飛行、悪天候で中止に 9歳の少年の夢も空へ

大阪・関西万博の開幕日、2025年4月13日に予定されていた航空自衛隊の曲技飛行隊「ブルーインパルス」による展示飛行が、あいにくの悪天候のため中止となりました。多くの期待が寄せられていた華麗なアクロバット飛行は、残念ながら見ることができませんでした。

開幕日に華を添えるはずだったブルーインパルス

関西万博の開幕にあたり、華々しい祝賀ムードを盛り上げるべく、ブルーインパルスの展示飛行が企画されていました。70年の大阪万博、90年の花博に続き、再び大阪の空を彩る予定だった彼らの飛行は、多くの来場者にとって大きな楽しみの一つでした。

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悪天候が飛行を阻む

当日は、残念ながら天候が優れませんでした。視界不良と降水により、安全な飛行が困難と判断され、江尻卓飛行隊長は苦渋の決断を下しました。6機のうち3機は既に離陸し、通天閣や70年万博会場上空を視察していましたが、やむなく飛行を断念することに。江尻隊長は「今季1回目の飛行展示で気合が入っていたが、天候には勝てなかった」と悔しさをにじませました。

9歳の少年の夢も叶わず

堺市西区に住む小学3年生の西川心都くん(9歳)は、ブルーインパルスの大ファン。過去の飛行映像を何度も見て、この日を心待ちにしていました。将来の夢はブルーインパルスのパイロットになること。心都くんは「飛んでいるところが見たかった」と落胆を隠しきれませんでした。心都くんの母親は「また関西で飛行する機会があれば、連れて行ってあげたい」と語りました。航空ジャーナリストの山田一郎氏(仮名)は、「このような事態は残念ですが、安全第一の判断は当然です。子供たちの夢を繋ぐためにも、ブルーインパルスの活動は今後も重要です」と述べています。

ブルーインパルスの今後の活躍に期待

江尻隊長は「苦渋の判断だったが、これから各地で曲技飛行や宙返りを披露する。ぜひ生で見るために足を運んでほしい」と、今後の飛行展示への意気込みを語りました。ブルーインパルスは、航空自衛隊の操縦技術の高さを示す象徴として、全国各地で華麗な飛行を披露しています。今回の中止は残念でしたが、彼らの今後の活躍に期待が高まります。

万博の空を彩るはずだった飛行ルート

ブルーインパルスは、関西国際空港を離陸後、70年の大阪万博のシンボル「太陽の塔」など大阪府内のランドマークを巡り、正午ごろから約15分間、万博会場上空で展示飛行を披露する予定でした。 万博会場周辺で待ちわびていた人々にとっては、まさに無念の一言に尽きるでしょう。

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関西万博は、様々なイベントや展示で盛り上がりを見せています。ブルーインパルスの飛行は叶いませんでしたが、今後も多くの魅力的な催し物が予定されています。ぜひ、足を運んでみてください。