和歌山県の岸本周平知事(68)が14日午前、和歌山市内の公舎で倒れ、救急搬送された。複数の関係者によると、心肺停止の状態という。
【写真】3月30日には、センバツを現地で応援していた岸本知事
県によると、午前10時15分ごろ、秘書が公舎で倒れている岸本氏を発見した。岸本氏は現在、集中治療室で治療を受けているという。県は午後に予定されていた知事公務をキャンセルした。
岸本氏は13日に開幕した大阪・関西万博の会場を訪れ、県も出展する「関西パビリオン」のセレモニーに参加。みこしを担ぐなどしていたが、居合わせた関係者によると「声が出ておらず、体調が悪そうだった」という。
岸本氏は和歌山市出身。東京大を卒業後、旧大蔵省に入り、民間企業を経て2009年の衆院選で初当選。旧民主党政権では経済産業政務官を務めた。5期目だった22年、国民民主党を離党し、無所属で知事選に立候補。自民、立憲民主、国民民主各党の推薦を受けて初当選した。【安西李姫、駒木智一、最上聡】