参院選が20日、投開票され、東京選挙区では国民民主党から立候補した元NHKアナウンサー牛田茉友氏(40)が、当選を確実にした。
【写真あり】“秒殺”で初当選を確実にし、涙を浮かべる参政党のさや氏
NHK時代は「首都圏ネットワーク」「日曜討論」といった報道番組から教育番組「すイエんサー」など、幅広く活躍した牛田氏。今年4月18日付でNHKを退社し、その5日後には出馬を表明。スピード感あふれる動きで政界進出の準備を進めた。
党が熱く訴えてきた手取りを増やす政策に「給料が上がる経済をつくることが必要なんだ」と、強く共感した。「今必要なのは、皆さんの生活そのもの。子供たちの大切な未来を守ること」。元アナウンサーらしく、灼熱の東京でも表情を変えず、それでも熱のこもった声で訴えてきた。公示日の3日には、玉木雄一郎代表がさっそく応援に駆けつけるなど、党を挙げての支援を受け選挙戦を戦ってきた。
妨害めいた行為にも負けなかった。選挙期間中、乗り込んだ車が長時間追尾されたことがあった。「身の危険を感じた」として7日以降の公表を取りやめたが、13日には公表を再開。終盤の追い上げにつなげた。
今回の参院選は、改選124議席に加え、欠員が出ていた東京選挙区の1議席を加えた125議席を522人の候補が争った。19日に締め切られた期日前投票では、全体の25.12%の2618万1865人が投票。有権者の関心の高さをうかがわせた。