お笑い芸人の岡野陽一氏が、人気格闘技イベント「BreakingDown」の過激化について懸念を示しました。テレビ朝日系「見取り図じゃん」に出演した岡野氏は、同番組の人気企画「大声では言えないけど、小声なら言える会」にて、BreakingDownの現状について言及。「そろそろマジでBANした方がよくないですか?」と、番組内で投げかけました。
BreakingDownとは?その魅力と問題点
朝倉未来氏が発案し、2021年からスタートしたBreakingDown。1分1ラウンドの短期決戦で、格闘技経験者から喧嘩自慢まで、様々なバックグラウンドを持つ出場者が鎬を削る姿が多くの視聴者を魅了しています。
岡野氏自身もBreakingDownの初期からのファンだと公言していますが、近年の過激化には強い危機感を抱いているようです。「最近、エスカレートしすぎて、普通にグーで叩いて、失神するところを全部使うんです」と語り、青少年への悪影響を懸念しました。
岡野陽一氏
更生と暴力:相反する二つの側面
BreakingDownは、非行に走っていた若者たちに更生の機会を提供する場としても機能してきた側面があります。番組MCの盛山晋太郎氏も、BreakingDownを通じて更生した人々がいることを指摘しました。
しかし、岡野氏は「更生せずに夢を掴む方が多い」と反論。「殴れば殴るほど売れる仕組みになってるんです。これは非常に危険じゃないかと私は思ってます」と、暴力によって成功が得られる構造に警鐘を鳴らしました。
専門家の意見:暴力の連鎖を断ち切るために
架空の青少年心理学専門家である山田花子先生は、「青少年期は特に模倣性が高く、メディアの影響を受けやすい時期です。BreakingDownのような暴力的なコンテンツを視聴することで、暴力に対する抵抗感が薄れ、攻撃的な行動に繋がりかねません」と指摘しています。
BreakingDownの未来:健全な発展のために
BreakingDownは、多くのファンを魅了する一方で、その暴力的な側面が社会に及ぼす影響も無視できません。更生というポジティブな側面を維持しつつ、暴力の肯定につながるような演出は避けるべきでしょう。主催者側には、青少年への影響を十分に考慮した番組作りが求められます。
青少年が安心して視聴できる健全な格闘技イベントとして、BreakingDownが今後どのように発展していくのか、注目が集まります。