宮城県の海岸で保育士をしていた女性の遺体が発見された事件で、女性は遺体で見つかる数日前「忘れ物を取りに行く」と外出していたことが分かりました。
■いなくなる“直前の行動”判明
宮城県岩沼市で13日午前10時過ぎ、東日本大震災後に再整備された防潮堤の外側で発見された女性の遺体。保育士の行仕由佳さん(35)だと確認されました。警察によると、胸などに複数の刺し傷があり、死因は失血死だったことが分かりました。所持品は見つかっていません。
行仕さんは仙台市で小学生の子どもと2人で暮らしていました。その自宅には洗濯物が干されたまま。行仕さんはいつ、どのように事件に巻き込まれたのか。関係者が取材に応じ、事件前の足取りを明らかにしました。
■2日前「忘れ物を取りに」と外出
今月5日、行仕さんは山形市の実家に1泊2日で帰省したといいます。そこでは何1つ、変わった様子はなかったといいます。その後、仙台市に戻った行仕さんは「忘れ物を取りに行ってくる」と子どもに言い残し、自宅を1人で出ていきました。12日昼ごろのことでした。しかし、数時間経っても帰宅しなかったことから、家族が行方不明者届を出したといいます。
行仕さんが口にした“忘れ物”が何を意味しているのか。また、どこに向かおうとしたのかは分かっていません。
行仕さんは仙台市内の保育園に勤めていました。
行仕さんが働く保育園の保護者 「(Q.事件に巻き込まれるような印象は?)全くない。優しい先生でニコニコしている。びっくり。悲しい」 「(Q.お子さんは先生のことを?)大好きです。“先生”と付けず『ぎょうちゃん』って」
宮城県警は14日に会見を開き、捜査本部を設置、殺人・死体遺棄事件として捜査することを発表しました。
テレビ朝日