ロシアのウクライナ侵攻において、傭兵として戦線に送り込まれた中国人たちが、想像を絶する過酷な状況に置かれている実態が明らかになってきました。賃金未払い、人種差別、そして最前線での「弾よけ」としての扱い… 彼らの悲痛な叫びに、jp24h.comは迫ります。
ロシア傭兵の中国人:過酷な待遇と失望の声
ウクライナ軍によって拘束された中国人傭兵の証言が、戦場の現実を浮き彫りにしています。キーウ・インディペンデントなどのウクライナメディアは、彼らが残酷な扱い、人種差別、そして賃金の未払いに苦しんでいると報道。ロシアのプロパガンダに騙されないよう、警告を発しています。
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クルスクに送り込まれた北朝鮮兵と同様に、中国人傭兵もまた「弾よけ」として最前線に投入されていると見られています。軍事アナリストの佐藤一郎氏は、「ロシア軍は自国の正規兵を危険な任務に就かせたがらないため、外国人傭兵を消耗品のように扱っている」と指摘します。
ワグネル「ストームZ」部隊:死と隣り合わせの任務
多くの中国人新兵が、悪名高い民間軍事会社ワグネルの「ストームZ」部隊に配属されているという情報も。元々は受刑者で構成されたこの部隊は、危険な任務に特化しており、最初の任務で命を落とすケースも少なくないと言われています。
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中国人捕虜の一人は、中国メディアのインタビューで「来ても良いことは何もない」と訴え、同胞に警告を発しました。彼は昨年12月にウクライナ軍のドローン攻撃を受け、中国人として初めて負傷したとされています。
人種差別、賃金未払い、そして帰国拒否
ドキュメンタリーに登場した中国人兵士「マクロン」は、訓練所での人種差別の実態を告発。黒人、アラブ人、そして中国人に対する差別が横行していたと証言しています。
戦死した中国人兵士の遺族には、ロシア政府から40万元の補償金が支払われることになっていますが、支払いが遅延しているケースも頻発。さらに、契約満了した兵士の帰国も拒否されているという深刻な問題も発生しています。
ある兵士は、「ロシアが戦争に勝つまで帰国は認められない」と言われたと証言。こうした状況から、命がけで脱走を試みる兵士もいるようです。
終わりの見えない戦争と傭兵たちの未来
ウクライナ紛争の長期化が懸念される中、ロシア傭兵となった中国人たちの未来は依然として不透明です。彼らの過酷な現実を伝えることで、一人でも多くの人がこの問題に関心を持ち、解決への糸口を見つけるきっかけとなることを願います。