次期大統領選を制する?!イ・ジェミョン氏の素顔と波乱万丈の人生

韓国次期大統領選が6月3日に迫り、注目が集まっているのが共に民主党のイ・ジェミョン代表です。高い支持率を誇り、まさに「大本命」と呼ぶにふさわしい存在。この記事では、彼の波乱万丈の人生、政治姿勢、そして大統領選への展望について詳しく解説します。

貧困から大統領候補へ:イ・ジェミョン氏の驚くべき人生

イ・ジェミョン氏は1964年、貧農の家庭に7人兄弟の末っ子として生まれました。幼少期は貧困に苦しみ、中学校に進学することなく工場で働き始めます。過酷な労働環境と職場でのいじめにより左手を負傷し、身体障害者となった経験も。しかし、逆境にも負けず、大学検定試験を経て中央大学法学部へ進学。その後、司法試験にも合格し、人権派弁護士として活躍しました。

alt=工場労働者から弁護士、そして政治家へと転身したイ・ジェミョン氏。その背景には、貧困や差別に立ち向かう強い意志が感じられる。alt=工場労働者から弁護士、そして政治家へと転身したイ・ジェミョン氏。その背景には、貧困や差別に立ち向かう強い意志が感じられる。

弁護士時代には、盧武鉉弁護士(後の大統領)に憧れ、市民運動にも積極的に参加。これが政界進出のきっかけとなり、城南市長、京畿道知事を歴任。そして、共に民主党の代表に就任しました。2022年の大統領選では惜しくも敗れましたが、その経験を糧に、再び大統領の座を目指しています。

強烈な政治姿勢と「反日」イメージ

イ・ジェミョン氏の政治姿勢は、時に「激烈」と評されるほど強硬です。政敵に対しては容赦なく批判を展開し、特に尹錫悦前大統領とは激しい対立を繰り広げてきました。

alt=2016年、ソウルの日本大使館前で慰安婦問題に関する日韓合意に抗議する座り込み運動に参加する城南市長時代のイ・ジェミョン氏。alt=2016年、ソウルの日本大使館前で慰安婦問題に関する日韓合意に抗議する座り込み運動に参加する城南市長時代のイ・ジェミョン氏。

また、これまで「反日闘士」として知られ、日本の植民地支配や日韓基本条約に対する批判的な立場を表明してきました。福島第一原発の処理水放出計画にも強く反対し、ハンスト運動を展開したことも記憶に新しいところです。韓国の著名な政治評論家、パク・チョルス氏は「イ・ジェミョン氏の反日姿勢は、国内の支持基盤を固めるための戦略的な側面もある」と分析しています。

次期大統領選の行方:イ・ジェミョン氏の勝利は確実か?

最新の世論調査では、イ・ジェミョン氏の支持率は他候補を大きく引き離し、独走状態にあります。共に民主党の支持率も高く、このまま順調に進めば、大統領選での勝利はほぼ確実視されています。

しかし、選挙戦はまだ始まったばかり。今後の情勢変化や予期せぬ出来事によって、結果が大きく変わる可能性も否定できません。果たして、イ・ジェミョン氏は波乱万丈の人生を経て、大統領の座を掴むことができるのでしょうか?今後の動向に注目が集まります。