自民党の岸田文雄政調会長は18日午前、広島市で開いた憲法改正をテーマとする地方政調会で、憲法9条に自衛隊を明記する党改憲案への理解を訴えた。「9条の条文や精神はともに維持される。戦争放棄、専守防衛、平和主義は何ら変えることなく自衛隊を明記して、現実の矛盾を解消する」と語った。
地方政調会は憲法改正の推進を目的として、10月から改憲をテーマに加えて実施しており、今回が2回目。質疑では「被爆地の広島では自衛隊明記に反対意見が多い」との声が出た。
岸田氏は「『憲法改正』と言うとイコール9条改正、平和主義が損なわれるという固定観念を持っている方が多い現実にぶち当たる。自民党案はそうではない」と強調した。