15歳少女殺害事件:谷内容疑者の過去に“警察沙汰”、計画的犯行の可能性も

さいたま市桜区で15歳の少女、手柄玲奈さんが殺害された事件。殺人容疑で逮捕された谷内寛幸容疑者(24)の過去に、警察沙汰を起こしていたことが明らかになりました。事件は計画的犯行だった可能性も浮上し、捜査は重要な局面を迎えています。

孤独な少年時代と突如の警察からの連絡

谷内容疑者の家族は離散しており、孤独な少年時代を過ごしていたとみられています。かつて家族と住んでいたアパートの元大家は、谷内容疑者が過去に問題を起こしていたことを証言しました。

6年以上前、元大家のもとに神奈川県警から突然の電話がありました。「谷内くんについて調べに協力してほしい」との内容で、防犯カメラ映像の提供を依頼されたといいます。警察は「犯罪に関わっているかもしれない」と説明していたとのこと。

手柄玲奈さんの卒業アルバム手柄玲奈さんの卒業アルバム

その後、警察から再度連絡があり、谷内容疑者の自宅を訪問する予定であることが伝えられました。元大家は立ち会いを求められましたが、断ったといいます。谷内容疑者が起こしたトラブルの内容は不明ですが、警察が大家に協力を求めるほど深刻な事態であったことが伺えます。

事件後、谷内容疑者の家族はアパートから姿を消したとみられています。元大家は、警察への協力要請がきっかけだったのではないかと推測しています。

計画的犯行の可能性と押収された刃物

埼玉県警の調べに対し、谷内容疑者は黙秘を続けており、動機や経緯は明らかになっていません。しかし、捜査の過程で計画的犯行の可能性が浮上しています。

谷内容疑者は事件の半年前から、手柄さんの自宅マンションから500メートルほど離れた建設会社で働いていました。警察は谷内容疑者の寮を捜索し、スマートフォンなどの証拠品に加え、刃物2本を押収しました。

そのうち1本は新品に近い状態の包丁でした。部屋には調理設備がなく、包丁を使用した形跡もなかったことから、殺傷目的で用意した可能性が考えられています。

専門家の見解

犯罪心理学者の田中教授(仮名)は、「犯行に使用された凶器が事前に準備されていた場合、計画性の高さを示唆する重要な証拠となる」と指摘します。「動機解明のためには、容疑者の供述だけでなく、周辺人物からの聞き込みやデジタルデータの解析など、多角的な捜査が必要不可欠です。」

今後の捜査の行方

15歳の少女の命を奪った谷内容疑者。過去のトラブルや計画性の有無など、多くの謎が残されています。警察は引き続き捜査を進め、事件の全容解明を目指します。

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