岐阜県に住む10代女性が行方不明になり、この女性とみられる遺体が愛知県一宮市内の車の中から16日に見つかった事件で、愛知県警は17日、同県豊田市亀首町、無職藤井貴也容疑者（24）を死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。藤井容疑者は「間違いないです」と容疑を認めている。殺害をほのめかす供述をしており、県警は殺人容疑も視野に調べる。
【写真】愛知県警一宮署に牽引（けんいん）して運ばれる、遺体が遺棄されたとみられる車両=2025年4月16日午後9時36分、愛知県一宮市、野口駿撮影
県警によると、藤井容疑者は昨年8月中旬ごろから今年4月16日ごろまでの間、年齢性別不詳の死体を一宮市内の路上に駐車中の車両に放置し、遺棄した疑いがある。
遺体は16日に他県警から「一宮市に駐車されている車両に死体が放置されている可能性がある」などと愛知県警に連絡があった。車両を差し押さえて、確認したところ、車内から年齢、性別不詳の遺体が発見されたという。
捜査関係者によると、遺体は行方不明になっていた岐阜県の19歳の女性の可能性があるといい、県警は身元の確認を進めるとともに、死亡した経緯についても調べる。（野口駿、高橋俊成）
朝日新聞社
