和歌山県知事在職中に68歳で死去した岸本周平氏の葬儀告別式が17日、和歌山市内の葬儀所で営まれた。出棺の際には後援会メンバーらから「周平コール」が沸き起こり、多くの人たちが別れを告げた。
【写真】4月13日、大阪・関西万博の会場でみこしを担ぐ和歌山県知事の岸本周平氏。この翌日、知事公舎で倒れているのが発見された
遺影の前の棺で眠る岸本氏はブルーのジャケットに白いセーター姿。知事時代に自身が推し進めたカジュアルスタイルだった。
16日に営まれた通夜は県出身のバイオリニスト、沢和樹さんによる「タイスの瞑想(めいそう)曲」の演奏で始まり、焼香を待つ参列者の列は会場の外まで続いた。
妻でNHK解説委員の香織さんは「多くの方に来ていただき、ありがとうございました。優しく包み込んでくれるような存在、楽しい人でした。和歌山が大好きで、県知事として困っている人を助けたいと心から思っていました」と振り返った。
葬儀告別式には政界や経済界の要人らが大勢参列し、生前の幅広い人脈がうかがわれた。