日米貿易摩擦の火種、「トランプ関税」をめぐり、赤沢亮正経済再生担当大臣がトランプ前大統領との緊迫の交渉に臨んだ舞台裏を赤裸々に語りました。本記事では、その一部始終、そして交渉を担う赤沢大臣の人物像に迫ります。
パジャマ姿で緊急招集:前代未聞の展開
渡米中の機内で、まさにパジャマ姿でくつろいでいた赤沢大臣一行。突如、外務省・経済産業省の職員から衝撃の知らせが飛び込んできました。なんと、トランプ前大統領が自ら交渉に参加するというのです。SNSでの発信でこの事実を知ったという赤沢大臣は、当時の驚きを語っています。
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「パジャマのまま職員が飛んできて、『大統領が交渉に参加する』と。携帯を見たら、確かにSNSに情報が…」。まさに寝耳に水。前代未聞の展開に、緊張が走ったことは想像に難くありません。
トランプ氏との対面:巨漢の前に感じた重圧
そして対面したトランプ前大統領。赤沢大臣は「大男の迫力に圧倒された」と当時の心境を吐露。しかし、大統領自ら歩み寄り、「少し話していいかい?」と語りかけた言葉に、交渉への糸口を感じたといいます。大統領の言葉から、その優先事項が明確に見えたことが、交渉を進める上で大きな収穫だったと振り返ります。
赤沢大臣:石破茂氏を敬愛する調整役
トランプ関税交渉という大役を担う赤沢大臣。趣味は「石破茂」と公言するほどの側近中の側近として知られています。選挙区も石破元幹事長と同じ鳥取県。石破派を貫き、総裁選でも推薦人に名を連ねてきました。
経済再生担当大臣のほか、財務副大臣などの要職を歴任してきた赤沢大臣。しかし外交関係の役職の経験は少なく、国会では主に野党との調整役を担ってきました。異例の抜擢と言える今回の大役に、本人はどのような思いで臨んだのでしょうか。
交渉の行方:日米間の思惑が交錯
トランプ前大統領からは、「アメリカ車の日本での販売不振」「貿易赤字の解消」に加え、「在日米軍駐留経費(思いやり予算)」への言及があったことが明らかになりました。日本側が既に2000億円以上を負担している「思いやり予算」について、赤沢大臣は即座に反論したとされています。
専門家の見解
国際経済アナリストの山田一郎氏(仮名)は、「思いやり予算への言及は、貿易交渉におけるアメリカの常套手段。日本としては、冷静に現状を説明し、理解を求める必要がある」と指摘しています。(※山田一郎氏は架空の人物です。)
今後の展望:さらなる協議へ
アメリカ側は、「協議は非常に良い方向に進んでいる」と好感触を示しています。赤沢大臣も、「交渉は始まったばかり。今後も協議を継続していく」と述べ、更なる交渉の必要性を強調しました。
帰国後、官邸を訪れた赤沢大臣は、岸田首相に交渉の経過を報告。今月中にも再度閣僚級協議を行うことで合意したことを伝えました。今後の日米関係、そして貿易摩擦の行方に注目が集まります。