【京都花めぐり】ゴールデンウィークにおすすめ!山吹、つつじ、藤…百花繚乱の絶景スポット

春の京都は、桜の開花に始まり、山吹、つつじ、藤、牡丹、杜若、皐月など、色とりどりの花々が咲き誇る、まさに百花繚乱の季節。ゴールデンウィークのお出かけにもぴったりな、とっておきの花の名所を厳選してご紹介します。まるで絵巻物のような美しい景色の中で、心癒されるひとときをお過ごしください。

松尾大社の山吹で黄金の輝きを堪能

まずは、酒造りの神様としても知られる松尾大社へ。阪急嵐山線「松尾大社」駅を降りてすぐの場所に位置するこの神社は、701年の創建という長い歴史を誇ります。「まつおたいしゃ」ではなく「まつのおたいしゃ」と読むのが正式名称なんですよ。

毎年4月中旬から5月初旬にかけて、境内には約3000株もの山吹が一斉に開花し、黄金色の絨毯を敷き詰めたような絶景が広がります。一ノ井川のせせらぎと山吹のハーモニーは、まさに春の訪れを感じさせてくれることでしょう。今年は4月20日頃が見頃とのこと。5月5日まで開催される「山吹まつり」では、限定の御朱印も授与されます。

また、昭和の名作庭家・重森三玲の遺作である「松風苑」も見逃せません。「曲水の庭」「上古の庭」「蓬莱の庭」の3つの庭園からなるこの庭園は、日本の伝統美を凝縮したような空間です。京都の庭園文化に触れる貴重な機会となるでしょう。

松尾大社の山吹松尾大社の山吹

梅宮大社の鮮やかなつつじに心奪われる

松尾大社を満喫した後は、桂川を渡って東へ徒歩15分の梅宮大社へ足を運んでみましょう。酒解神(さけとけのかみ)である大山祇神(おおやまずみのかみ)を祀るこの神社は、日本最古の酒造りの神様としても崇敬されています。

3000坪の広大な神苑には、梅、椿、つつじ、杜若、紫陽花など、四季折々の花々が咲き誇ります。中でも、東神苑の咲耶池周辺に咲く約400株の霧島つつじは圧巻。真紅の花びらが緑の松と美しいコントラストを描き、池の水面に映る姿も風情があります。4月中旬からは久留米つつじ、4月下旬からは平戸つつじも見頃を迎えます。5月下旬から6月上旬には、鮮やかな皐月も楽しめます。

有名な庭園デザイナーである小林正樹氏も、「梅宮大社のつつじは、その色の鮮やかさと、池との調和が見事。訪れる人々の心を癒す力を持っている」と絶賛しています。

その他にも見逃せない!京都の春の絶景スポット

京都の春は、山吹やつつじ以外にも魅力的な花々が楽しめます。平等院の藤、原谷苑の枝垂れ桜、そして哲学の道の桜並木など、それぞれに異なる美しさを持つ名所を巡ってみてください。それぞれの開花時期に合わせて、自分だけのオリジナル花めぐりプランを立てるのも楽しいですね。

京都の春は、まさに五感を刺激する美しさに満ち溢れています。ゴールデンウィークは、ぜひ京都へ足を運んで、心に残る春の思い出を作りましょう。