チューインガムの意外な真実:噛むたびにマイクロプラスチックを摂取している?

口寂しい時や気分転換に欠かせないチューインガム。しかし、その手軽さの裏に隠された意外な事実をご存知でしょうか?実は、チューインガムを噛むたびに、想像以上のマイクロプラスチックを体内に取り込んでいる可能性があるのです。

チューインガムとマイクロプラスチックの密接な関係

アメリカ化学会の春季会議で発表された最新の研究によると、チューインガムを噛むことで、数百から数千ものマイクロプラスチックが唾液中に放出されることが明らかになりました。一見、少量に思えるかもしれませんが、日常的にガムを噛む習慣のある人にとっては、その蓄積量は無視できません。

チューインガムを噛む女性チューインガムを噛む女性

この研究の主執筆者であるサンジェイ・モハンティ氏(カリフォルニア大学ロサンゼルス校工学教授)は、ガムを噛み始めた最初の数分間に感じるあの独特の風味の広がりは、まさにガムから放出されたマイクロプラスチックによるものだと指摘しています。

チューインガムの主成分である合成ゴムは、実はプラスチックの一種。つまり、ガムを噛むということは、プラスチックを口にしているのと同義なのです。「消費者のほとんどはこの事実を知らない」とモハンティ氏は警鐘を鳴らします。

マイクロプラスチックの脅威:人体への影響は?

マイクロプラスチックは、私たちの身の回りに遍在しています。家庭用品、食品、飲料水、土壌、海洋… 地球上のあらゆる場所に存在し、私たちの体内にも侵入していることが明らかになっています。血液、便、心臓、肺、さらには胎盤や母乳からも検出されているのです。

最近の研究では、人間の脳にプラスチックスプーン1本分のマイクロプラスチックが含まれている可能性も示唆されています。マイクロプラスチックは、炎症、不妊、がん、心血管疾患など、さまざまな健康問題との関連が指摘されていますが、因果関係はまだ明確に解明されていません。

マイクロプラスチックのイメージ図マイクロプラスチックのイメージ図

専門家の見解

海洋自然保護団体オーシャン・コンサーバンシーの海洋プラスチック研究ディレクター、ブリタ・ベクラー氏は、「科学者たちは、マイクロプラスチックへの曝露経路を解明するために、非常に創造的なアプローチを取り始めている」と述べています。この研究は、私たちがマイクロプラスチックにさらされている現実を改めて認識させる重要な一歩と言えるでしょう。

チューインガムとの付き合い方を見直そう

チューインガムを完全に避けることは難しいかもしれません。しかし、マイクロプラスチックのリスクを理解し、摂取量を意識することは重要です。例えば、ガムを噛む時間を短縮したり、代替品を検討したりするなど、できることから始めてみましょう。

この情報は、アメリカ化学会の春季会議で発表されたもので、科学誌での査読はまだ済んでいません. 今後の研究で更なる解明が期待されます。

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