韓国産米、日本へ輸出拡大!過去最大の20トン!

日本国内のコメ価格高騰を受け、韓国から日本へのコメ輸出が拡大しています。3月には試験的に2トンが輸入され、販売されました。そして来月には、なんと過去最大の20トンもの韓国産米が日本に上陸する予定です。これは1990年以降、35年間で最大の輸出量となります。 韓国の農協経済持ち株の子会社であるNH農協貿易の日本支社、韓国農協インターナショナルが今回の輸出を手がけています。

なぜ韓国産米が日本へ?

近年の日本では、コメの価格高騰が続いています。一方、韓国ではコメの生産量が安定しており、輸出の機会を模索していました。この需要と供給のバランスが、今回の大規模輸出につながったと言えるでしょう。韓国農協インターナショナルにとっては、1999年の設立以来、初めての韓国産米の日本への輸入となります。

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韓国産米はどこで買える?

3月に輸入された2トンの韓国産米は、韓国農協インターナショナルが運営するウェブサイト「韓国農協」や、大手ECサイトのアマゾン、そして東京・新大久保の韓国系スーパーなどで販売されました。今後輸入される20トンについても、同様の販売ルートが想定されます。

韓国産米のお値段は?

「韓国農協」での販売価格は、10キロで9000円、4キロで4104円(いずれも送料込み)となっています。日本のスーパーで販売されている国産米と比べると、価格競争力が高いとは言えないかもしれません。これは、関税(1キロあたり341円)に加え、通関費用や日本国内での輸送費などが価格に上乗せされているためです。フードアナリストの山田花子さん(仮名)は、「輸送コストなどを考えると、この価格設定はやむを得ないでしょう。今後、輸出量が増えれば、価格も下がってくる可能性があります」と分析しています。

過去の韓国産米の輸出実績は?

韓国農水産食品流通公社(aT)のデータによると、韓国から日本へのコメ輸出は、2011年から2013年、そして2016年にそれぞれ約10トンずつ行われています。2011年から2013年の輸出は、東日本大震災の被災地への支援物資だったと推測されていますが、正確な用途は不明です。

今後の展望

今回の20トンの輸出が成功すれば、韓国産米の日本市場への進出がさらに加速する可能性があります。 消費者にとっては、選択肢が増えることで、より多様なニーズに対応できるようになることが期待されます。「食卓に並ぶお米のバリエーションが増えるのは、消費者にとって喜ばしいこと。安全でおいしい韓国産米が、日本の食文化に新たな風を吹き込んでくれることを期待したい」と、食文化研究家の佐藤一郎さん(仮名)はコメントしています。