【AFP=時事】米テキサス州中南部で発生した洪水で、5日までに確認された死者数は50人に上った。また、グアダルペ川沿いで行われていたサマーキャンプの参加者のうち、行方が分からなくなっている少女27人の捜索が続けられている。
【写真】米テキサス州で発生した洪水で被害を受けたキャンプ場の施設
AFPが地元当局から提供された数字を集計したところによると、テキサス州カー郡が最も被害が大きく43人が死亡し、さらにトラビス郡で4人、バーネット郡で2人、トムグリーン郡で1人が亡くなった。
「(サンアントニオ北西部の)カー郡で43人の遺体を収容した。死亡者の内訳は、大人28人と子ども15人だ」と、郡保安官のラリー・ライサ氏が述べた。
ライサ氏によると、負傷者8人を含む約850人が避難したとされる。
テキサス州知事グレッグ・アボット氏は記者会見で、州の「災害宣言」を拡大し、ドナルド・トランプ米大統領に追加の連邦支援を要請していると述べた。
ライサ氏はまた、約750人の少女が参加登録していたサマーキャンプで、27人が行方不明になっていると明らかにした。米メディアは、行方不明者のうち4人が死亡したと家族の話として報じている。
災害の発生を受け、国土安全保障省のクリスティ・ノーム長官は記者会見で、トランプ大統領が気象局(NWS)と国立海洋大気庁(NOAA)の技術が古いとし、「アップグレードする必要がある」と述べた。
トランプ政権が、気象予報と災害対策を担うNOAAとNWSの予算や人員(数百人)を削減したことに対しては、科学者や防災機関から批判が出ている。
また、住民が洪水の警告を十分に受けていなかったとの指摘について問われると、「連邦政府に懸念として伝える」と応じた。【翻訳編集】 AFPBB News