韓国空軍、またも訓練中に事故発生!機関銃と燃料タンク落下、飛行訓練を一時中止

韓国空軍で、訓練中の機体から装備が落下する事故がまたしても発生しました。パイロットの操作ミスによるものと見られ、空軍は飛行訓練の一時中止を決定。韓米合同訓練にも影響が出ています。一体何が起こっているのでしょうか?

パイロットの操作ミスで機関銃と燃料タンクが落下

5月18日夜、韓国空軍のKA-1空中統制攻撃機が江原道平昌郡上空での訓練中、ガンポッド(機関銃を収納したケース)2個と燃料タンク2個を落下させる事故が発生しました。原因は、なんとパイロットの操作ミス。送風口の風量調節ボタンと、外部装備投棄ボタンを間違えて押してしまったとのことです。幸い、山間部に落下したため人的被害はありませんでしたが、機関銃と実弾500発が山中に散乱するという事態となりました。

落下したガンポッドと実弾の回収作業の様子落下したガンポッドと実弾の回収作業の様子

韓国空軍は19日にガンポッドと実弾を回収しましたが、燃料タンクの捜索は続いています。今回の事故は、先月のKF-16戦闘機による空対地爆弾の民家への誤投下事故からわずか40日後の出来事。相次ぐパイロットのミスによる事故に、韓国軍内部からも懸念の声が上がっています。

空軍参謀総長、指揮管理の強化を指示

韓国空軍の李英秀参謀総長は、21日に飛行部隊全体の指揮官会議を開催。相次ぐ事故を受け、指揮管理の強化と再発防止を改めて指示しました。韓国軍関係者からは、「先月の誤爆事故でもパイロットの過失にばかり焦点が当てられ、組織としての責任が曖昧になっている」との批判も出ています。

韓米合同訓練「フリーダム・フラッグ」にも影響

今回の事故により、5月17日から6月2日にかけて行われている韓米合同空中訓練「フリーダム・フラッグ」にも影響が出ています。韓国空軍は全機種の飛行を一時的に中止しており、訓練の日程調整を余儀なくされています。

韓国空軍のF-35A、F-15K、KF-16による攻撃編隊群飛行韓国空軍のF-35A、F-15K、KF-16による攻撃編隊群飛行

再発防止への取り組みが急務

パイロットの操作ミスとはいえ、二度も重大な事故を起こした韓国空軍。組織としての責任を明確にし、徹底的な再発防止策を講じることが求められています。訓練内容の見直しやパイロットへの教育強化など、抜本的な改革が必要となるでしょう。今後の韓国空軍の動向に注目が集まります。