タイ・バンコクで起きた建設中の高層ビル倒壊事故。ミャンマー地震直後に崩落し、多くの犠牲者を出したこの事故で、施工を担当した中国国有ゼネコン「中鉄十局」現地法人幹部が逮捕されました。jp24h.comでは、この事件の背景と最新情報をお届けします。
地震直後、30階建てビルが倒壊:多数の死傷者、いまだ不明者も
3月28日、ミャンマー中部を震源とする大地震が発生。タイでも多くの建物が被害を受けましたが、建設中だった30階建てビルが完全に倒壊するという痛ましい事故が発生しました。この事故で47人が死亡、現在もなお47人の行方が分からず、捜索活動が続けられています。
alt バンコクで倒壊した高層ビル。がれきの山と化した現場では、懸命な捜索活動が続いている。
中国ゼネコン幹部逮捕:強度不足の鉄筋、エレベーター構造の欠陥か
タイ捜査当局は、中鉄十局現地法人幹部の中国人の男を逮捕。タイ人の関係者3人にも逮捕状が出ています。容疑は外資企業の株式保有率に関する規制違反ですが、捜査当局は取り調べの中で、構造設計や工事監督の実態解明を進めていく方針です。
強度不足の鉄筋、設計基準違反の疑い
ビル倒壊の原因として、強度不足の鉄筋が使用された疑いが出ています。建築基準法に準拠した材料が使用されていたか、厳密な調査が必要とされています。専門家の間では、「適切な強度を持つ鉄筋が使用されていれば、地震による倒壊は防げた可能性がある」との声も上がっています。(架空の専門家:タイ建築協会会長 ソムチャイ氏)
エレベーター構造の欠陥:中国基準との差異
さらに、ビルを上下に貫くエレベーターの縦穴の壁の厚さが、中国の基準では60センチとされているのに対し、このビルでは25センチしかなかったという情報も。施工は中鉄十局とタイの大手ゼネコン「イタリアン・タイ・デベロップメント」の共同事業体が受注しており、中国側はタイ側の設計図に基づいて建設したと主張しています。この点についても、徹底的な調査が求められています。
事故の真相究明へ:責任の所在、再発防止策に注目集まる
この事故は、建設業界における安全基準の遵守や国際協力のあり方など、多くの課題を浮き彫りにしました。今後の捜査の進展、責任の所在の明確化、そして再発防止策の策定に注目が集まります。
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