国民民主党から今夏の参院選比例代表に擁立されることが決まった足立康史元衆院議員(59)が17日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。同党の榛葉賀津也幹事長の16日の定例会見での、一部記者の発言を紹介し、撤回を求めたことを明らかにした。
同党は参院選比例代表に、元日本維新の会の足立氏のほか、2021年衆院選に立候補せず弁護士として活動してきた山尾志桜里元衆院議員(50=菅野姓から変更)、昨年の衆院選東京15区に無所属で出馬し、僅差で敗れた須藤元気元参院議員(47)、みんなの党や自民党に所属した薬師寺道代元参院議員(61)の擁立を発表している。
足立氏は、榛葉氏の会見動画の一部をアップ。「フリーホッター」の異名で知られる名物記者、フリーカメラマンの堀田喬氏が、4候補の過去の言動などを念頭に「汚物まみれの四人衆」と表現して、今回の擁立を批判的に指摘した状況を伝えた。足立氏は「堀田さんが『汚物まみれの四人衆』と榛葉幹事長会見で言っていたと聞き、確認しました」と切り出すと、「あり得ないね。四人衆は暴言だね」と私見を示した。続けて「知らない関係じゃないので、即刻電話し、撤回を求めました」と明かした。
さらに、堀田氏とのやりとりも紹介。「先方曰く、記者会見やってないでしょう?というので、(全国比例は人数も多く記者も大変だから控えていましたが、)『今週の日曜日にやりますよ』」と、18日に大阪で行う街頭演説後に囲み会見を行うことを明言した。また「『大阪に来れないなら東京行った時にいくらでも質問受けますよ!』と伝え、分かった!と返事をもらいました。(何が分かったのか分かりませんが。)」と補足し、会見は自身の動画チャンネルでも配信するとした。
今回の国民民主の4候補をめぐっては、過去の言動をめぐって党政策との不一致などを指摘する声が相次いでおり、須藤氏はワクチンや原発に関する持論を事実上修正し、山尾氏も活動名義を変更する理由を説明するなど、余波が続いている。