2025年大阪・関西万博。世界中から注目を集めるこの一大イベントに、ある一人の女性が熱い視線を注いでいます。彼女は「万博おばあちゃん」の愛称で親しまれる山田外美代さん(76)。20年前の愛知万博で185日間の皆勤賞を達成し、その後も世界各国の万博に足を運んできた筋金入りの万博ファンです。今回の大阪万博でも、185日連続来場という偉業に挑戦する彼女の情熱と意気込みに迫ります。
万博おばあちゃんの大阪万博への熱い想い
4月13日、大阪・関西万博の開幕当日。会場には既に山田さんの姿がありました。夢洲が更地だった頃から何度も足を運び、開幕を待ちわびていたという山田さん。「やっとこの日が来た」と感無量の面持ちで語ります。20年前の愛知万博をきっかけに万博の魅力にとりつかれた山田さんは、韓国、中国、ドバイなど世界中の万博を訪れ、その情熱は冷めるどころかますます燃え上がっているようです。
alt="万博おばあちゃんの山田さん、大阪万博会場にて"
大阪への引っ越し、そして万博への準備
今回の大阪万博に臨む山田さんの意気込みは並大抵ではありません。なんと、昨年12月には会場近くの大阪市住之江区に夫と息子と共に引っ越し、万全の体制を整えました。チケット代、引っ越し代、交通費など、万博にかける費用は総額300万円にのぼるとのこと。並々ならぬ覚悟が伺えます。
大怪我を乗り越えて
昨年9月、転倒事故で全治2ヶ月以上の大怪我を負った山田さん。しかし、驚異的な回復力で万博開幕に間に合わせました。会場では木のリングに登ったり、パビリオンを精力的に見て回るなど、元気な姿を見せています。自作の「万博おばあちゃんバッチ」を来場者やスタッフに配り、交流を深める姿も印象的です。
パビリオンへの期待と意気込み
愛知万博で「パビリオンは国の分身・分体」であることを学んだという山田さん。各国の文化や技術、そして未来へのビジョンが凝縮されたパビリオンを、一つ一つ丁寧に見て回りたいと語ります。食文化研究家の佐藤先生(仮名)も、「山田さんのように、各国の文化に触れ、理解を深めることは非常に意義深い」とコメントしています。
alt="大阪万博会場の様子"
万博おばあちゃんの挑戦は続く
20年の時を経て、愛知万博の「万博おばさん」から大阪万博の「万博おばあちゃん」へ。山田さんの万博への情熱は、年齢を重ねてもなお衰えることを知りません。185日連続来場という壮大な目標に挑戦する彼女の姿は、多くの人々に感動と勇気を与えてくれるでしょう。