韓国サッカー界のレジェンド、イ・チョンス氏が、日本サッカー協会(JFA)関係者の韓国サッカーに関する発言に同意し、母国の現状に危機感を表明しました。2002年日韓ワールドカップでベスト4進出の立役者である同氏の言葉は、韓国サッカー界に大きな波紋を広げています。
日本サッカー協会、韓国の低迷を「反面教師」に
JFAは今月8日、技術委員会を開催。影山雅永技術委員長は、韓国サッカーの年齢別代表を含む近年の成績不振に触れ、「ライバルとして競争してきた韓国のレベル低下は反面教師とすべき」と指摘しました。「見下すわけではないが、気を抜けば日本も同じ道を辿る可能性がある」と警鐘を鳴らし、更なる発展への決意を表明しました。
影山委員長は、韓国サッカー低迷の要因として、「パスサッカーへの傾倒」を挙げました。かつて日本を苦しめたフィジカルの強さを武器とした韓国らしさが失われつつあると分析しています。
2002年日韓ワールドカップでのイ・チョンス選手
イ・チョンス氏「プライドを捨てて学ぶべき」
イ・チョンス氏は自身のYouTubeチャンネルでJFAの指摘に同意。「日本は10年かけて準備をし、世界は日本のサッカーを理解している。しかし韓国については誰も知らない」と述べ、大韓サッカー協会の迷走を批判しました。「日本から二度とこのような指摘を受けないためには、プライドを捨てて学ぶべき」と、韓国サッカー界の覚醒を促しました。
韓国サッカー、かつての強みを取り戻せるか
かつてアジアの盟主として君臨した韓国サッカー。近年は国際大会での結果を残せず、低迷が続いています。JFAの指摘は、韓国サッカー界にとって厳しい現実を突きつけるものとなりました。イ・チョンス氏の発言は、韓国サッカーの再建に向けた大きな一歩となるのでしょうか。今後の動向に注目が集まります。
専門家の声
韓国サッカー専門誌「풋볼 코리아(フットボールコリア)」のキム・ソンジン編集長は、「イ・チョンス氏の言葉は重みがある。韓国サッカーは、育成年代からの抜本的な改革が必要だ」と指摘しています。 独自のスタイルを確立しつつ、世界の潮流にも対応していく柔軟性も求められています。
若き日のイ・チョンス選手
韓国サッカーの未来は、過去の栄光に囚われず、現状を冷静に分析し、未来へのビジョンを明確にすることから始まるでしょう。