北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は22日、トランプ次期米大統領と米フロリダ州パームビーチで会談した。両者が「同盟が直面する様々な地球規模の安全保障問題について話し合った」と、NATOが発表した。ウクライナ支援などについて協議したとみられる。
トランプ氏はウクライナへの巨額の支援を批判し、戦争を「就任前に終わらせる」と主張。欧州のNATO加盟国が防衛費を十分に負担していないと非難してきた。
ルッテ氏はトランプ氏が当選した直後の今月7日、訪問先のハンガリーで、北朝鮮兵のロシア派遣について言及。「中国、北朝鮮、ロシア、イランがいかに協力しあっているかを示し、米国本土にも脅威になっている」とし、「トランプ氏と、これらの脅威に集団でどう立ち向かうかについて話し合うのを楽しみにしている」と述べていた。
NATOの発表によると、ルッテ氏は22日、トランプ次期政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)に就任予定のマイケル・ウォルツ下院議員らとも会談した。(森岡みづほ)
朝日新聞社