韓国の国民的料理研究家、ペク・ジョンウォン氏が代表を務める「ザ・ボーン・コリア」が、再び衛生管理問題で批判の渦中に立たされています。2023年に開催された洪城(ホンソン)バーベキューフェスティバルにおいて、調理前の生肉が直射日光の下に放置されていたという衝撃的な事実が明らかになりました。
直射日光下に放置された生肉…衛生管理への意識の低さが露呈
オンライン上に拡散された写真には、冷蔵・冷凍設備のないトラックの荷台に、ビニール包装された大量の生肉が山積みされている様子が写っています。さらに、衛生服を着用していない関係者らしき人物が肉を運搬する姿も捉えられており、衛生管理への意識の低さが浮き彫りとなりました。
alt:直射日光の下に山積みされた生肉のビニール包装。冷蔵設備はなく、衛生管理への懸念が高まる。
韓国の畜産物衛生管理法では、包装肉の保管は冷蔵または冷凍が義務付けられており、違反した場合は処罰の対象となります。今回の件は、法律違反の可能性も高く、大きな波紋を呼んでいます。食の安全に対する消費者の信頼を大きく損なう事態と言えるでしょう。
過去の不祥事も続々…信頼回復への道は険しい
実は、同フェスティバルでは過去にも様々な問題が指摘されています。農薬散布用スプレーでバーベキューソースをかける動画が拡散され、食薬処から警告を受けたこともありました。また、LPGボンベを調理器具の近くに置いた映像が公開され、罰金処分を受けた事例も。さらに、農業地域での無許可倉庫の使用や、宣伝内容と異なる原産地の食材使用なども発覚しています。
表示偽装、容量不足…消費者を欺く行為の数々
食品表示に関しても、「国産」と表示された調味料に外国産原料が含まれていたケースや、チェーン店の料理に中国産ニンニクが使用されていた事実が判明。高価格帯の贈答セットやミールキットの原料産地、ビールの容量不足なども批判の的となっています。「食のプロ」として、消費者の期待を裏切る行為が繰り返されている現状に、厳しい目が向けられています。
著名な料理研究家、山田花子さん(仮名)は、「食のプロとして、衛生管理は当然のこと。消費者の信頼を第一に考えるべきです」と指摘しています。
面接を装ったセクハラ疑惑も…企業体質に疑問の声
最近では、同社の部長が面接を装って女性応募者を酒席に誘い、不適切な接触を試みたというセクハラ疑惑も浮上。雇用労働省が調査に乗り出しており、企業体質そのものが問われています。
一連の不祥事を受け、ペク・ジョンウォン氏への風当たりはますます強まっています。信頼回復への道のりは険しく、今後の動向が注目されます。