愛子さま、春の園遊会で可憐な勿忘草色の振袖姿を披露!雅子さまとの共通の美意識とは?

春のうららかな日差しの中、2025年4月22日に赤坂御苑で開催された春の園遊会。天皇皇后両陛下をはじめ、多くの皇族方が出席されましたが、中でも注目を集めたのは愛子さまと雅子さまのお着物姿。今回は、お二人の装いについて、伝統的な着物文化に造詣の深い専門家の意見も交えながら、詳しく解説していきます。

愛子さま、可憐な勿忘草色の振袖で華やかに

愛子さまは、淡い青色の、勿忘草色と呼ばれる可憐な振袖姿で園遊会に出席されました。この振袖は、未婚女性の第一礼装である三つ紋の本振袖で、袖には天皇ご一家が用いる「十六葉八重表菊」の菊紋が施されています。

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着物には、王朝時代の遊びである「貝合わせ」に用いる蛤と貝桶といった吉祥文様が描かれており、雅子さまが2003年の園遊会で着用された貝桶柄の訪問着を彷彿とさせます。この貝桶の文様は、子孫繁栄や良縁を願う意味が込められており、春の園遊会にぴったりの華やかな装いとなっています。

京友禅の専門家である原巨樹氏によると、この振袖の生地には、紗綾形に菊と蘭をあしらった本紋の地紋が織り込まれており、若々しい印象を与えているとのこと。 帯は、中国の蜀で織られた文様に由来する蜀江文の西陣織で、八角と正方形が組み合わされた壮麗な錦が、振袖全体の華やかさをさらに引き立てています。

雅子さま、藤の花が可憐な訪問着で上品に

雅子さまは、淡い黄色の淡黄蘗(うすきはだ)色の訪問着に、藤の花が描かれた上品な装いで園遊会に出席されました。袖と背中には、愛子さまと同じく「十六葉八重表菊」の菊紋が施されています。

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藤の花は、古くから高貴な花として愛され、長寿や子孫繁栄の象徴とされています。春の園遊会にふさわしい、華やかでありながら上品な装いです。帯は、華紋が織り込まれた西陣織で、藤の花の訪問着と美しく調和しています。

愛子さまと雅子さま、着物に秘められた共通の美意識

原氏によると、愛子さまと雅子さまの着物には、共通の美意識が感じられるとのこと。それは、帯締めや帯揚げ、着物と帯の柄に用いられた差し色です。 愛子さまは水色の着物に朱赤、雅子さまは黄色の訪問着に撫子色を差し色として用いることで、全体の印象を引き締め、華やかさをプラスしています。

専門家の声:伝統と個性を融合させた装い

着物研究家の佐藤恵美氏(仮名)は、「お二人の装いは、伝統的な着物文化を尊重しつつ、それぞれの個性を表現した素晴らしいもの」と評価しています。「特に、愛子さまの振袖は、若々しくも上品な印象で、今後のご活躍を予感させます」と述べています。

伝統的な着物に現代的な感性を加えた、愛子さまと雅子さまの洗練された装いは、多くの人々に感動を与えました。春の園遊会という華やかな舞台で、日本の伝統美を世界に発信する、まさに皇族らしいお姿と言えるでしょう。