ローマ教皇フランシスコの葬儀が4月26日、バチカン市国で行われました。世界中から多くの信者や要人が集まり、その数は25万人にも上りました。テレビやインターネットを通じて、全世界にその様子が生中継され、故人を偲ぶ声が世界中に広がりました。「貧しい者、排除された者」に寄り添い続けた教皇の最後の旅路に、多くの人々が涙を流しました。
バチカンに響く追悼の祈り、厳戒態勢の中での葬儀
バチカン市で行われたフランシスコ・ローマ教皇の葬儀に参列する信者ら
「教会は野戦病院だ」と語り、常に弱者に寄り添ったフランシスコ教皇。その葬儀は、世界中から要人が参列するため、異例の厳戒態勢が敷かれました。25万人もの人々がバチカンに詰めかけ、身動きもままならない状況の中、警察官は不審者への警戒を強めました。葬儀会場となったサンピエトロ大聖堂には、祈りと悲しみが満ち溢れていました。
最後の旅路、沿道に15万人が別れを告げる
葬儀の後、教皇の遺体を乗せた霊きゅう車は、墓地となるローマ市中心部のサンタマリアマッジョーレ大聖堂に向けてバチカンを出発しました。コロッセオの前など、約4キロの道のりをゆっくりと進む霊きゅう車に、沿道に集まった推定15万人もの人々が最後の別れを告げました。多くの人々が涙を流し、祈りを捧げ、故人の冥福を祈りました。世界中から愛された教皇の旅立ちに、人々の悲しみは尽きませんでした。
世界中から届く感謝の声、その教えは未来へ
イタリア北部フェラーラに住むブラジル出身のカトリック教徒、アンドレ・ハモスさん(28)は、「教皇からは質素に、謙虚に生きる大切さを教わった。感謝しかない」と語りました。ローマ在住のアニェーゼ・ルッジェーリさん(57)は、「教皇はごく普通の人。人間味にあふれているところが好きになった。戦争に反対し、平和を追求する姿に心を打たれた」と故人を偲びました。
信者でなくとも心を打たれた偉大な存在
マレーシアでマーケティングの仕事をしているユニス・チュアさん(32)は、信者ではありませんが、ローマ旅行中に教皇の訃報に接し、「衝撃を受けた。人々の記憶に残る教皇。その教えは何世代も語り継がれると思う」と、その偉大さを改めて感じたと語りました。 食文化研究家の山田先生(仮名)も、「フランシスコ教皇は食を通じた社会貢献にも熱心に取り組んでおり、その精神は多くの人々に影響を与えたでしょう」とコメントしています。
フランシスコ教皇、その功績と人柄を偲んで
フランシスコ教皇の葬儀は、世界中の人々の心に深い悲しみと感謝の念を残しました。その温かい人柄と、弱者への献身的な姿勢は、多くの人々の心に刻まれ、これからも語り継がれていくことでしょう。 教皇の教えは、私たちがより良い世界を築くための指針となるはずです。