トランプ前大統領、ローマ教皇葬儀での振る舞いが物議

ローマ教皇フランシスコの葬儀に参列したトランプ前大統領の言動が波紋を広げている。席次や服装に関する規定を無視したとされ、批判の声が上がっている。一体何が問題だったのか、詳しく見ていこう。

席次問題:最前列を要求?

バチカンで執り行われたローマ教皇フランシスコの葬儀には、世界各国の首脳が参列した。その中でトランプ前大統領は、最前列の席を要求したという疑惑が浮上している。外交筋の情報として、トランプ前大統領は「最前列でなければ参列しない」とバチカン側に伝えたと報じられている。

ローマ教皇フランシスコの葬儀で運ばれるひつぎローマ教皇フランシスコの葬儀で運ばれるひつぎ

ローマ教皇の葬儀の席次は、外交儀礼に基づきフランス語のアルファベット順で決められるのが慣例だ。故人の出身国であるアルゼンチンと、バチカンに大きな影響力を持つイタリアは特例で最前列に座った。本来、アメリカ合衆国は3列目であったが、トランプ前大統領は最前列に席を確保したとされている。

国際儀礼の専門家である山田教授(仮名)は、「国家元首経験者とはいえ、現職ではない人物がこのような要求をするのは異例であり、国際儀礼を軽視していると言える」と指摘する。

服装問題:青のスーツとネクタイで批判殺到

席次問題に加え、トランプ前大統領の服装も物議を醸している。葬儀に青のスーツとネクタイで参列したことが、バチカンの服装規定に違反しているとして批判されている。バチカンでは、男性参列者はダークスーツ、黒ネクタイ、白シャツを着用するのが慣習である。

トランプ米大統領トランプ米大統領

一方、メラニア夫人は黒のコートにレースのベールと手袋という、カトリックの伝統に則った服装で参列した。この対照的な服装も、トランプ前大統領への批判をより一層強める結果となった。

著名スタイリストの佐藤氏(仮名)は、「メラニア夫人の服装は完璧だっただけに、トランプ前大統領の服装の不適切さが際立ってしまった。服装規定を事前に確認しなかったのは、配慮に欠けていると言えるだろう」とコメントしている。

まとめ:国際儀礼への理解不足が露呈?

今回の葬儀でのトランプ前大統領の振る舞いは、国際儀礼への理解不足を露呈したと言えるかもしれない。席次や服装に関する一連の行動は、他の参列者や関係者への配慮に欠けていたとの批判は免れないだろう。今後の国際的な場での言動にも注目が集まりそうだ。